フィリピンの生活&住居スタイル
2015/03/26
運転手にメイド
今、日本でも、安倍内閣の下、女性の雇用促進の一環という名目で、外国人労働者を家政婦まで拡げよういう動きがありますね。
フィリピンでは、富裕層や中間層に限らず、低所得者層でも、家の中にメイドさんがいることは、ごく一般的です。
フィリピン人の富裕層や、外国からの駐在者などの家は、メイドさんを複数名雇用しているケースが大半です。一般ワーカークラスでも、夫婦揃って仕事をしていることが多いので、その間の家事洗濯子育てなどで、メイドさんを雇っています。
日本ではまだあまり馴染みがなく、また未知なるものへの抵抗感というのもあるのかと思いますが、フィリピンでは長い期間、このメイドさんという職業、存在は浸透し定着しています。
メイドさんは、大きく「住込み型」と「通い型」の2つに分かれます。
フィリピンに住む日本人の家庭では、現在、「通い型」が非常に流行っています。7時に出勤してもらい、夕方4時や5時に終了するというスタイルです。
子どものお弁当作りの手伝い、家の掃除、洗濯、食材の買出しなどをしてもらい、仕事が終わればメイドさんは自宅に帰ります。
ただ、メイドさんの給与は高くありません。
また地方から出稼ぎに来ているメイドも多く、家賃を節約する、光熱費も節約するというメイド側の立場では「住込み」での仕事を希望する方が圧倒的に多いのも事実です。
もちろん、自身の生活は自分のペースで過ごしたいということで、住込みを嫌がるメイドさんも居ますが、数は少ないです。
住込み勤務するメイドさんは、食事付き、光熱費も負担なし。
日常必需品であるトイレットペーパー、シャンプーなども雇用者負担というケースが圧倒的に多いです。
そして、家事・炊事・洗濯・掃除、そして子守りと仕事をこなし、手当をもらう。その手当は基本すべて自由に使える金額ということになります。その手当から自分の家族へ仕送りしたり、服を買ったり、映画を友だちと見たり…。
メイドと総称しましたが、複数名雇用している家では、料理専門のメイドさん(またはコックさん)、掃除・洗濯を専門とするメイドさん、子守り・子育て専門のメイドさん(ヤヤと呼ばれます)と分野を分けている家も多いです。
また、フィリピン人の富裕層や、外国人の家では、メイド以外にも運転手を雇っていることがほとんどです。運転手も「住込み」と「通い」の2種類が存在します。
運転手の仕事は、子どもの学校の送り迎え、食材の買出し、ショッピング、外食時などさまざまなケースにおいて、雇い主やその家族が外出する際に、車を運転し、目的地まで運ぶこと。
また運ぶだけでなく、いつ呼ばれてもすぐ指示あるポイント、エリアへ行けるように雇い主が用をたしている間スタンバイしておく。この待機するということも運転手の重要な仕事になります。
そうそう、もう一つ運転手の業務としては、車を常時綺麗にしておくこと。これもありましたね。
どちらにしても、フィリピンの生活では、メイドさんと運転手は欠かせない存在であり、慣れると非常に楽というか、便利というか、日本では味わう事のない生活が堪能できると思います。
プールにスポーツジム付き?
住居は2タイプあります。日本で言えば、マンションか一戸建てかですね。
フィリピンでも同じで、「コンドミニアムか一軒家か」になります。
コンドミニアムとは?
コンドミニアムとは、日本でいうところのマンションに当たります。
フィリピンのコンドミニアムのほとんどには、付帯設備・施設としてプールとスポーツジムが付いています。物件によっては、ジャグジーや、テニスコートが在るコンドミニアムもあります。
またコンドミニアムのロビーには、受付があり、24時間有人管理になっています。マンションというより、ホテルと言った方がマッチするような施設です。
コンドミニアムの間取りは、物件毎に異なりますが、少し前までは3LDK(+メイド部屋付き)で、150㎡程度が主でした。
今は少し小ぶりになり、同じ間取りで100~110㎡というのが流行りとなっています。2LDKであれば65~85㎡程度というのが主流でもあります。ただ、現在でも2LDKで250㎡、3LDKでメゾネットタイプで300㎡などという物件などもあります。
一軒家の場合、日本と大きく異なるのが、ビレッジと言われるゾーンに建てられた一戸建てです。
もちろん道端の一軒家、畑の傍の一軒家などもありますが、外国人が住む一軒家はほとんどと言っていいほど、ビレッジと言われる区画整理されたエリアにある一戸建てになります。
このビレッジは、ビレッジ自体に出入りするゲートが複数あり、そこにはガードマンが24時間体制で警備を行っています。
ビレッジに入るためには、必ずゲートパス(ID)が必要となります。来客時は、ゲートにあるガードハウスから家に電話があり、『どこのだれだれが今ゲートに来ているが、入れてよいのか?』という問合せ、確認が必ず入ります。したがって、運転手やメイドもIDを持っています。持っているというより、雇用する家庭が、ビレッジの管理組合(アドミン)に申請をして、取得するものになります。
自家用車も然りで、管理組合に登録して、ステッカーを貼ってもらい、ゲートを通過できるようにします。ステッカーの無い車は、人と同じで、都度ガードハウスからの連絡、また免許書をそのガードハウスに提示し、預けるという作業が発生します。
面倒と言えば面倒ですが、逆に言うとビレッジ内の安全性は非常に高いということが言えます。
ゴミの収集、道路、樹木の手入れなどはこの管理組合が行います。
また、多くのビレッジには、管理組合はもとより、公園や、バスケットコート、バドミントンコート、テニスコート、プール、各種学校などが存在しています。
さて、ビレッジにある一軒家はどんな感じか?
サイズで言えば、小さなものから大きなものまでさまざまなタイプがあります。
プール付の家、平屋の家、2階建ての家、3階建ての家など多数あります。ビレッジにもよりますが、250~700㎡(75~200坪強)くらいが一般的でしょうか。大きな家では500坪、600坪というのもあります。
賃貸事情
一般的な賃貸条件、仕組みですが、保証金が家賃2ヶ月分という物件が大半になります。
また家賃の支払いは、1年間前払いが基本です。但し、オーナー側との交渉次第では、半年分ずつを年2回前払いするとか、毎月の家賃を先付の日付で小切手払いしておく(PDCと呼びます。Post
Dated Check)というやり方もあります。
日本ではあまり親しみがありませんが、フィリピンの賃貸物件では、家具、家電付きの賃貸というものもよくあります。入居が決まると、家電、家具の新調や交換などもリクエストし、家賃の交渉をはじめることになります。
また費用としては、コンドミニアムで言えば管理共益費、一軒家で言えばビレッジの管理費(Association
Due)もあります。したがって家賃は管理費込みでいくらにするか…と交渉することになります。
なお、オーナー(貸主)と入居者(借主)の間に入って調整するのは、日本では不動産会社ですが、フィリピンでは、ブローカーと言われる個人・法人です。
ブローカーは通常オーナー側から手数料として1ヶ月分の家賃受け取ります。1年後の更新も実施すれば、次の1年も家賃1ヶ月分の手数料を手にすることになります。
オーナー側とのトラブルを回避する、またトラブル時に問題解決するといった場合、このブローカーの質次第ということになるので、よいブローカーを使うことが重要な要素となります。
固定電話、ケーブルTV、インターネット回線などは入居後、借主が直接それぞれの会社と契約します。それに対して、電気、水道などは、オーナー名義のものを使います。
オーナー宛の請求書がその部屋に届くので、その請求書を以って支払いを行います。後々問題にならないように、請求書と領収書をファイルなどで保管しておき、しっかりと毎月支払済みであることを証明できるようしておくことも肝心です。
入居後ですが、設備が故障した場合など、基本オーナー側に連絡し、修理してもらうことになりますが、契約期間、家賃、条件、設備故障時の負担先など詳細については、賃貸契約で細かく記述し、契約書を取り交わし、その中で例えば「1万円以下の修理などは借主負担、1万超過の修理は貸主負担」といったように取決めをしておき、その取決め内容によって、修理対応をしていくことになります。
フィリピン・マニラでハイクオリティな日本式リノベーションを。
Tokyo Grand Renovationは、あなたにふさわしいリノベーションをお届けします。