フィリピンの交通手段
2015/03/26
「せっかく遊びに来たのだから、旅行会社が全部お膳立てしたツアーだけでは物足りない!」
「自分で自由に移動してフィリピンを満喫したい!」
そんな人には、ローカルの乗り物をいかに乗りこなせるかが、フィリピン旅行をより充実させるためのカギとなります。
フィリピンの交通網は、経済発展に伴い、かなり便利になってきました。
特に都市部では、バスやタクシーを日本と変わらない感覚で利用できます。
とはいえ、フィリピンはたくさんの小さな島々が集まってできているので、やはり日本とは交通事情も異なります。
また、成長中の国ならではの、パワフルな庶民の乗り物もたくさんあります。
フィリピンの住んでいる人たちが一般的に使っている“え?!こんなんで大丈夫なの!?”というものも含め、様々な交通手段を紹介していきます。
もちろん、利用する際に注意しなければいけないこともいくつかあるので、参考にしてみてください。
飛行機
フィリピンでは、国内航空会社が主要都市を結ぶ路線を提供しています。
飛行機基本的には割高ですが、日本と同様に、格安航空会社が台頭してきています。
そのため最近では、バスや船と金額が変わらない低価格の路線も登場するなどし、飛行機での移動は庶民にも身近になってきています。
しかし国内航空会社主要5社の主な発着地は、マニラまたはセブが中心。
その上、地方空港へ向かうのは週数便という区間も多いという事もあり、まだまだ不便な部分もあります。
船
7,017もの島があるフィリピンでは船は非常に重要な交通手段です。
1,000人以上乗ることが出来る大型客船にはプールやバルコニーが付いている豪華な客室を持つ船もあります。そのため、時間がある人は非常に快適な船旅を経験することが出来ます。
しかし一般的に使われている船は、島と島を結ぶ短距離の移動がメイン。
日本から払い下げられた古い遊覧船を利用していたり、フィリピンで主流となるバンカーボートを利用しているものまで様々です。
場所によっては運航スケジュールも不定期で、地元の人ですらいつ出るかわからないという場合も多いので、時間のない人は注意が必要です。
電車
フィリピンにも国営の鉄道があるのですが、あまり一般的ではありません。
現在でも運行している路線はマニラからルソン島を南下したレガスピ近辺までのものです。
実は、ここで使用されているほとんどのディーゼル機関車は日本より払い下げられたもの。しかし、整備が行き届いていないことや無賃乗車の客も多く治安がよくないことなど、あまりお勧め出来るものではありません。
マニラ首都圏中心部には大量輸送を目的とした高架橋鉄道のLRTやMRTと呼ばれる鉄道が走っています。
元はベルギー政府の援助で始まった計画ですが、現在では日本の政府開発援助を受けています。実際に乗るには駅構内の自動改札機に入る前に自動販売機で切符を購入する必要があり、改札も実は自動改札が多いです。
タクシー
クーポンタクシー
空港や大型ホテルが契約しているタクシーで、通常看板などはついていないため、見た目は普通の乗用車のように見えるのですが、ドライバーがラミネートした紙を持って待っています。
車の出所が分かっていることに加え、料金交渉をする必要がないため、不要なトラブルを避けたい人には向いています。
ただし、料金は少々割高。
空港タクシー
数年前より登場した車体を黄色に塗っている空港専用タクシー。
規定により必ずメーターを利用してくれます。
そのためクーポンタクシーよりは料金は安いのですが、やはり通常のタクシーに比べると多少料金は高めになっています。
流しのタクシー
一般的なタクシーです。
問題なく使えれば割安で利用できますが、やはり注意しないとトラブルが起きることがあります。
もちろんメーターはついていますし、最新の領収書まで発行出来るものをつけているタクシーもあります。
しかし運転手によっては様々な理由をつけてメーターの利用を断り、法外な料金を要求することもあるので注意が必要。
乗車時にメーターを回しているかをしっかりと確認することが大切になります。また車を選ぶ際には、あまり整備状態のよくなさそうな車は避けたほうが無難です。
昼間のマニラ市内などを走る際、あまり古い車に乗るとエアコンが全く効かず暑い思いをするという事がありますし、車に乗ってはいいけどドアが外側からしかあかない・・・とまるでパトカーのようなタクシーも普通に走っています。
バス
長距離バス
主要都市間を結ぶ大型バスです。「エアコン付き」と「エアコン無し」で料金が異なります。
このエアコン付きの新車バスを選べば、都市間の移動も快適に行えます。
ただしエアコンが効きすぎていることもあるので、上に羽織るものを忘れないようにしないといけません。
どちらの場合も、貴重品は必ず手元に置いておくことを忘れてはいけません。
レンタカー
フィリピン国内のレンタカーは、日本やその他の諸外国とは少しシステムが違い、車だけでなく運転手がついてくる場合がほとんどです。
交通ルールがあってもないに等しいフィリピン。日本人がいくら渋滞に慣れているとはいえ、マニラなどの都心部では特に、決して運転しないことをお勧めします。
事故があっても「少しでも先に入ったほうが正しい!」などと日本の常識やルールは通用しないので、素直に運転手付きのレンタカーを借りるのが得策です。
レンタルバイク
ジプニー(後述)などがあまり走っていない地方都市に滞在する際には、ちょっとした外出特に夜間などは非常に不便。
そんな時に重宝するのがレンタルバイクです。
125㏄程のスクーターをレンタルすることが出来る場所が多くなったので、滞在中借りておくのも便利です。
大都市を除けばあまり交通量も多くないので安心して運転できます。
ただし、夜間は街頭がない街も多く、昼間でも犬や鶏が突然道路へ飛び出てくることも!!
スピードの出しすぎにはくれぐれも気を付けてください。
ヘルメットの着用は法律で義務付けられていますが、実際に被っている人はほとんど見かけません・・・。
フィリピンならではの交通手段と言えばこれ!
ジプニー
決められたルートを走る、都市バスのような乗り物です。
バス停はなく、ルート上であれば自分お好きな場所に止まってくれるところや、格安料金ということで多くの庶民に利用されています。
ただしサイズはバスのように大きくなく、第二次世界大戦後アメリカ軍から払い下げられたジープを改造し荷台部分に屋根や座席を取り付けたものを利用しています。
時刻表のようなものはなく、お客が集まったら出発というおおらかさで、降りる時も天井をたたき“パラ”と言えば降りられます。
不安な人は乗る際にドライバーへ行先を告げておくと、目的地で降ろしてくれます。
フィリピンの代表的な交通手段で庶民の足として、街中を回る短距離の移動から次の街への中長距離移動と様々な場面で多くの人が利用しています。
しかし実は、特にマニラやセブなどの大都市は行く先表示がバスにないため、慣れるまではどのジプニーに乗ればいいのかわからないと言う問題があります。
初めは行き先を聞くかすでに乗車経験のある人にアドバイスを受ける必要があるので面倒ですが、一度慣れてしまうとその便利さに病みつきになってしまいます。
また、マニラなどの大都市では強盗被害に遭うと言うケースもあるため、貴重品を持って乗らないことや、特に深夜や早朝は利用しないといった対策が必要です。
最近ではジプニーに代わり、日本から輸出された軽自動車を改良したマルティキャブと呼ばれる自動車が主流になりつつあります。
トライシクール
サイドカー付きのオートバイ。
ジプニーと違い決まったルートを持っていないため、自分の好きな目的地に行ってくれます。
通常一台のトライシクールに6人ほどの乗客を乗せますが、急いでいる時などは貸し切りをしてしまえば出発してくれます。
しかしその場合には、「乗った人数」ではなく「乗れる人数」分の運賃を支払う必要があるので注意が必要です。
料金も2㎞程までは10ペソ程度と格安。細い路地にも入ってくれることもあり、地方では多くの庶民の足として大活躍しています。
ハバルハバル
いわゆるバイクタクシーで、バイクを運転するドライバーの後ろに人を乗せて走ります。
通常はドライバー+2人(計3名)以上で移動します。地元の強者は6人乗りなんてことも!!
やはりタクシーなどがない地方の街では重要な交通手段ですが、近所の人がアルバイト感覚で運転している場合が多いです。
パジャ
自転車にサイドカーをつけた乗り物です。
トライシクールが入れないような道でも活躍しますが、トライシクールに比べて時間がかかり長距離には向かないことや、料金もトライシクールに比べて割高です。
バイクなどを庶民でも買えるようになってきたこともあり、最近では地方でしか見かけなくなりました。
徒歩
実はフィリピン人は暑いからと言って、短い距離でも歩くことを嫌います。
50m程であればトライシクールを平気で使いますし、特に女性は日に焼けることを嫌うので日中外を歩くことは必要最低限に抑える人が多いのです。
とは言え、フィリピンを訪れる外国人の多くはあまり日焼けを気にしないですし、特にリゾート地などでは多くの人が歩く姿を見かけます。
のんびり歩くことで通常の観光では見えないローカルのフィリピンの姿や、地元のフィリピン人との交流も楽しめます。
しかしマニラなどの大都市では、排気ガスの影響もあり外を歩いた後に咳がよく出るようになったり、のどがいがらっぽくなるという人が少なくありません。
また顔がほこりで黒ずんでしまうなど、都心部の空気は綺麗でないということもあり、あまり外を長時間歩きまわるのはお勧めできません。
まとめ
一般的なフィリピン人が日常に利用している交通手段を利用することで、様々な発見もあり更にフィリピンでの滞在が快適になります。
しかしあくまでも外国と言うことを決して忘れないようにし、貴重品の管理等、最低限必要なことは常に注意することが大切です。
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