フィリピンの軽井沢!? 南国の避暑地・バギオ
2015/03/26
マニラ首都圏北部にあるバギオは、3月から5月という夏の一番暑い時期にマニラから大統領府をはじめとした政府主要機関が移動してくるというほど有名な避暑地です。
さらにバギオ周辺には世界遺産でもあるコルディリェーラの棚田群など観光名所も多くあることから、多くのヨーロピアン観光客も訪れる観光地でもあります。
最近では観光客だけでなく韓国や日本から英語を勉強するために訪れる留学生も多くなりました。
バギオってどこにあるの
バギオ市はルソン島北部にあるフィリピンの避暑地で、海抜が1500mにある街なので年間を通じ非常に涼しく、平均最高気温がわずか23℃と南国フィリピンとは思えないような街です。
この涼しさを生かした高原野菜の生産販売をはじめ、最近では多くのコールセンターが進出するなど、ますます発展を遂げています。
バギオへ行くにはマニラより車になりますが、一般的な行き方としてはマニラよりバスで行くことになり、通常途中の混雑状況などにより6~8時間ほどでバギオ市に到着します。
最近は快適な冷房付きバスで、社内にはテレビもついておりシートの座り心地も快適ですが、特に夜行バスに乗るような場合には冷房の効きすぎで寒いことがあるので、防寒着が必需品です。
朝から晩まで一時間に一本程のバスが出ていますが、特にフィリピンの学校が休みになる時期などは、多くの人が出かけるので早めにチケットを買う事をお勧めします。
人口
最近ではコールセンターや英語学校が多く進出するようになり、観光客以外にも多くの人が住むようになったバギオですが、人口は32万人ほどの街です。
僅か57.7㎢ほどの小さい街ですが、その人口の多くは市内中心部に集まっています。
主な産業
アメリカの植民地時代より避暑地として注目を集めていたバギオは、訪れる人たちへの様々なサービスを提供する観光業が発達しており、現在でもこの地域でのもっとも大きな産業です。
最近ではこの涼しい気候を利用した高原野菜の栽培及び販売に従事する人も増えてきており、フィリピンの経済の発展に伴い多くの外国人が移住するようになったりフィリピン人の富裕層がサラダをはじめ多くの野菜を食べる食生活になったりしたことにより、フィリピンに国内へ野菜やイチゴなどの果物を販売することが出来るようになりました。
また最近流行りでもある海外から英語を学びに来る語学留学生の増加で、バギオでも多くの語学学校ができてきました
主な見どころ
コルディリェーラの棚田
天国への階段という別名がある「コルディリェーラの棚田」。
1995年にユネスコより世界遺産への認定を受け、さらにその知名度は高まりました。
またここは世界八番目の不思議とも言われています。
これは世界の七不思議に次ぐと値される不思議な構造物を指すもの。
非常に急勾配な地形に、ピラミッドを作るのと同じくらい労力を使って棚田を作ったことが、そう呼ばれる所以です。
田植えが終わった後の青々として景色は、一瞬言葉を失ってしまうほどの絶景です。
過疎化による後継者不足などの問題も抱えている為、今後この素晴らしい景色を維持していくための課題も多い場所です。
サガタ
バギオからはバスで3時間ほどかかりますが、バギオを訪れるのであれば是非とも訪れておきたい場所の一つです。
サガタで最大の見どころと言えばサガタ洞窟。ランプの明かりを頼りに鍾乳洞の中を探索していきます。
またこの地方では死者を棺桶に入れた後、火葬や土倉をするのではなくこの地方の風習により崖につるす「崖墓」というものが世界的にも知られています。
崖墓のルーツは中国四川省ではないかと言われていますが、どのような経路でこのサガタへこの習慣が入ってきたかはわかっていません。フィリピンにキリスト教が入る前の習慣として非常に興味深い場所です。
「崖墓」は今でも洞窟周辺の崖にはつるされているので、棺桶の姿を実際に見ることが出来ます。
マインズビューパーク
バギオを訪れる観光客が必ず訪れるといっても過言ではないほど、とても有名な場所です。
ベンゲット山脈が見渡すことのできるマインズビューパークからの眺めはとても素晴らしく、周囲の公園も程よく整備されています。
公園内にはバギオ周辺の地域で作られる織物や工芸品更には農作物で作った食品も販売されているので、バギオならではのお土産選びにも困りませんね。
バギオ大聖堂
二本の尖塔が目印のおしゃれなバギオ大聖堂は、バラ色の外観も非常に美しく、バギオの街のシンボルとして多くの人が訪れます。
大聖堂には多くのステンドグラスがはめ込まれており、ステンドグラス越しに見る光を見ていると、とても幻想的な気分に浸ることが出来ます。
現在の建物は1990年に合った大きな地震の後に立て直されたものですが、ぜひ一度訪れたい場所です。
マンションハウス
暑いマニラでは業務の効率が上がらないという事で、フィリピンの歴代大統領が夏の暑い時期この場所で公務を行うための建物です。
残念ながら基本的に建物内部に入ることはできないのですが、ロンドンにあるバッキンガム宮殿をまねて作ったといわれるとても豪華な入口のゲートで記念撮影と言うのも悪くありません。
キャンプジョンヘイ
以前フィリピンに駐在していた在比アメリカ兵の保養所として使われていた施設ですが、今では民間に払い下げられホテルやレストランさらにはゴルフ場まである一大施設として、多くの人が訪れます。
広大な敷地に建つホテルはバギオでも一番との評判で、カップルでロマンチックな旅を考える人だけでなく、子供連れでも楽しむことが出来る様々な施設があります。
大人はゴルフ、子供はプールや乗馬などそれぞれの目的に合った滞在が出来るお勧めの施設です。
フィリピン士官学校
フィリピンの国防を担う、将来の軍隊幹部候補生が通うエリート学校です。
士官学校内は通常誰でも入って見学をすることが出来るのですが、可能であれば土曜日午前中に行われている士官学生のパレードはお勧めです。
これ以外にも様々な見所があるバギオですが、多くの日本人がこの場所に住んではいるもののあまり観光地としての知名度は高くないのですが、フィリピンの違った一面を見るには非常に興味深い地域でもあります。
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