不動産投資では、「内覧」は絶対にしなければいけないのか?-その1-
2015/06/10
日本の不動産に投資をする時には、「内覧」をするのが当たり前です。
ただ、内覧を完璧にするのは至難の技です。そこで、「あえて内覧をしない」という選択肢もあることをお話したいと思いますが、まず今回は、「どんなことに注意をして内覧するか」について考えてみました。
内覧では何に注目していますか?
不動産投資は、1棟(または1室)あたりの購入金額が非常に高額です。だから、「ハズレ物件」を引き当ててしまわないために、内覧をするのは当然です。
あなたなら、どんな点に注意して物件を見るでしょうか?
・外観上、きれいに管理されているか?
・室内はきれいに使われているか?
・最寄駅からのアクセスはどうか?
・周辺の治安や環境はどんな感じか?
他にも、チェックしたいことを挙げればキリがありませんね。
あなたは、内覧で判断できるだけの能力がありますか?
ネットで内覧する時のチェックポイントを検索すると、山のような情報が出てきます。いくつかのページを参考にして、これまでに行った内覧でどれくらいしっかりと見ることができていたかを思い出してみてください。
おそらく、「完璧にできていた」という人はいないでしょう。そして、完璧ではないにせよ「ほぼできていた」と言いきれる人もほとんどいないのではないかと思います。
また、不動産会社の担当者と一緒に内覧に行ったときのことを思い出してみてください。
あなたが聞きたいこと全てに、すばやく的確に答えてくれた担当者はいたでしょうか? 全てに答えることができた担当者であっても、「的確」とは言いきれなかったのではありませんか? 的確な答えは、その場では言ってもらえなかったのではありませんか?
それだけ、内覧でいい物件を見極めることは難しいのです。
しっかりとした内覧をするためには、宅建の資格があるだけでは不十分です。弁護士、司法書士、税理士、建設会社、資産運用会社など、それぞれの道のプロが持つ能力が必要です。さらに、それまでの経験も大切な要素のひとつです。
それでは、不動産投資をする私たちは、内覧するときには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?
大切なのは、「わからないことはとにかく聞く」こと
内覧にあたって、わからないことを無理に自分で確認しようとする必要はありません。
あなたは、確認したいことをリストアップしておき、自分で判断できそうなところは自分で見るようにしましょう。そして、難しいことは全て、不動産会社の担当者に確認しましょう。
(ただし、丸投げにするのではなく、できるだけ自分なりに判断できるように勉強しておくことも大切です)
上にも書いた通り、担当者に全て答えられるはずはありません。最悪、わからないことがあったとしても仕方ありません。
しかし、あえて担当者に聞くのには理由があります。その目的は「いい物件かどうかを確認するため」ではなく、「信頼できる担当者かどうかを見極めるため」です。
不動産仲介会社は、取引が成立してはじめて売上が発生します。そのため、時間をかけずに契約にこぎつけられれば、大きな利益となります。
だから、いい加減な担当者は、その物件の良さだけを言ってきたり、難しい質問には「問題ありません」などといったあいまいな答え方が多くなります。
「どう問題ないか、具体的に教えてくれませんか?」とさらに質問すると、途端に歯切れが悪くなることもあるでしょう。
そんな担当者が紹介する物件は、あなたにとっていい物件である可能性は低いでしょう。とにかく契約が成立すればいいのですから。それなら、もっと信頼できる担当者を探すところからやり直すことをおすすめします。
このように、内覧をするときは、「いい物件を紹介してくれる可能性が高い担当者を見つけるため」ということにも注意してみてください。
いい担当者との出会いが、魅力ある物件との出会いの近道となるはずですよ。
次回は「内覧をしなくてもいい方法」をお教えしたいと思います。
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