不動産投資では、「内覧」は絶対にしなければいけないのか?-その2-
2015/06/17
前回、「日本の不動産投資では『内覧』するのが当たり前だが、どんなことに注意すべきか」について、お話ししました。
今回は、「内覧をしなくてもいい場合がある」ことについて、そのパターンをお話したいと思います。
※ただし、「内覧しなくても絶対大丈夫な物件」ではなく、「内覧しなくても安心できる可能性がかなり高い物件」ということなので、ご注意ください。
どうして内覧するのか?
まず、原点に立ち返って、「どうして内覧が必要なのか」を考えてみましょう。
その理由は、「安心して賃貸に出せる不動産かどうか」を判断するためです。
不動産投資では、入居してもらわないことには話が始まりません。だから、「借りたい」と思える物件を探さなくてはなりません。
具体的には、「きれいに原状回復されているか」、「周辺環境は良好か」、「設備関係が古くなっていないか」といったことが挙げられるでしょう。
確かに、その部屋に住むのがあなたであっても、他の誰かであっても、これらのポイントは気になるところです。
ところが、こういったことをあまり真剣に考えなくてもいい物件もあるのです。
内覧が不要な物件の特徴とは?
それでは、内覧が不要な物件にはどのようなものがあるのでしょうか?
簡単にいえば、「新築」、「駅近」、「大手不動産会社」の物件です。
その理由を順に説明していきましょう。
まず、新築の場合です。
新築物件は、当然のことですが、まだ誰も住んだことのない部屋です。そのため、内装や設備は全て新品。原状回復した場合よりもきれいなのは明白です。
だから、内装や設備について心配する必要はほとんどありません。
現在、全ての新築住宅について、柱・梁・基礎などの重要な部分についての10年間の保証(瑕疵担保責任)が義務づけられています。
また、配管等についても、保険に加入することでリスクを回避することができるでしょう。
次に、駅近物件についてです。
理想は駅直結ですが、駅から徒歩2、3分圏内であれば、現地を訪れなくても周辺環境を推測することができます。
インターネットなどで、駅名で周辺環境を検索すれば、ある程度の情報が出てきます。
駅から家までの範囲だけなので、駅の雰囲気がわかれば、周辺環境の大部分を把握することが可能でしょう。駅直結の場合は、周辺環境はほぼ意識しなくてよさそうです。
そして、「大手不動産会社」の物件であることです。
大手不動産会社は、毎年、多くのマンションを建設しています。だからこそ、その時々のニーズに合った間取りの物件を提供し続けています。
つまり、大手不動産会社が建設したマンションは、できあがった頃は、最も人気があるタイプの間取り・設備の物件となっています。
そのため、完成後何年も経過した物件に比べて、人気が出やすい部屋になっていると言えるでしょう。
間取りは重要ではないのか?
ここで気になるのが、「間取り」です。
「間取りは図面で見てもわからないし、実際に見てみないと本当に使いやすいかどうかはわからない」。そう考える人も多いことでしょう。
しかし、間取りをわざわざ見に行くことは、それほど重要ではないとも言うことができます。
その理由は簡単。「住むのはあなたではないから」です。
投資用の不動産は、あなたが住むことを前提としていません。
それに、不動産投資ができるだけの財産を持つ人と、賃貸でマンションを借りようとする人の目線は異なります。
あなたがこだわり抜いて厳選して見つけた間取りが、必ずしも借り手の多くが喜ぶ人気の間取りではないかもしれません。
ここは、どんなマンションが売れるかを熟知したデベロッパーのノウハウを信用してもいいかもしれない点なのです。
内覧をしない物件選びはどんな人に向いているか?
ここまで、「内覧をしなくてもよさそうな物件」の条件をお話してきました。
はじめにも書いた通り、これらの条件を満たす物件は、「内覧をしていなくても安心できる可能性が高い物件」です。
ですので、簡単に見に行くことができるのであれば、内覧しておくことをおすすめします。
けれども、地方に住んでいて東京や大阪などの物件購入を考えていたり、高齢で見に行くこと自体が大変だったりする場合には、このような物件を探してみるのがいいかもしれませんね。
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