あなたの資産はちゃんと分散できていますか?
2015/07/29
「卵を1つのかごに盛るな」という有名な相場の格言があります。
相場でよく言われる「分散投資」の重要性を説いた言葉なのですが、株式投資以外の資産運用でも同じことが言えます。今回は、株式投資を例に分散投資の方法を説明し、そこから不動産投資での分散投資法についてお話します。
株式投資での分散投資(1) -投資先の分散-
1つの銘柄だけを購入していると、その会社に何かが起きた場合の損失は、あなたの資産にダイレクトに大きな打撃を与えてしまいます。そこで、複数の銘柄を保有することで、そのリスクを分散させることができます。
5,000万円を株式に投資する場合、500万円ずつ10銘柄を購入するなどすると、分散投資の効果があるでしょう。これを20銘柄、30銘柄と増やすとさらに分散投資の効果があらわれるとも言えますが、増やしすぎるのはかえってよくありません。
投資すべき銘柄を探したり、管理したりする手間が大きな負担になってしまいます。プロのファンドマネージャーでも、数十銘柄に投資することはあまりないようです。
そしてもうひとつ、近い銘柄を選んでしまわないようにしましょう。例えば、トヨタとホンダを選んでしまうと、自動車業界に打撃を与えるようなニュースがでると、共倒れになってしまいます。さまざまな業界から選んでおくようにしましょう。
株式投資での分散投資(2) -時間の分散-
次に、時間を分散することも大切です。
極端な例ですが、いくら銘柄を分散して投資していても、バブル崩壊直前に買っていたのではなかなか利益は出せないでしょう。一気に買ってしまうのではなく、相場全体の雰囲気も見ながら少しずつ買っていくとよいでしょう。
例えば、500万円分を購入するのを、50万円ずつ10回に分けて購入するという方法があります。また、ドルコスト平均法を使って積み立てるように購入すれば、購入単価を抑えながら投資することも可能となります。
不動産投資での分散投資法
ここまで株式投資での分散投資について簡単に説明しましたが、不動産投資ではどのように応用することができるでしょうか。
当然1つの物件にのみ投資するより複数の物件に投資する方がいいのですが、その物件の選び方に注意が必要です。
まず、株式投資と異なり、簡単に売ることができません。売りたいと思っても、希望する売却価格では1年以上買い手がつかないということもめずらしくありません。人気のエリアで立地がいいなど、可能な限り売却しやすい物件から選ぶようにしましょう。
不動産投資での分散投資は、地域を分散させることと同じことです。例えば、複数の物件を東京都内にのみ保有している場合、大規模な災害などで(一時的であっても)全物件の市場価格が落ち込んでしまうリスクがあります。これを他のエリアでも物件を持つようにしておけば、そのリスクを回避することができます。
なお、この「地域」は、日本国内だけに限りません。いくつかの国に分けて物件を保有することもひとつの選択肢です。
このような選び方で物件選びをすれば、あなたの保有資産全体で考えると、大きくリスクを低下させることができているでしょう。
ただし、注意しておきたいことがあります。
「分散できていれば投資に成功する」というわけではありません。株式投資でも、不動産投資でも同じことですが、結局は投資先選びが重要です。
仮に10物件保有していても、空室が発生してしまえば、思ったように利益を上げることはできません。不動産投資は入居率を100%に近づけることが重要です。分散させることを目的にしてしまわず、「地域を分散させることも意識しながら」物件を探し、納得できる投資物件が見つかった場合にだけ購入し、結果として分散投資が完成しているというのが理想的でしょう。
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