フィリピンの国際競争力、大幅に改善
国際競争力指数で52位へと33ランク上昇
英国貿易投資省(UKTI)の報告によると、フィリピンは2010年から2014年にかけて世界競争力指数で、マクロ経済改革と活気あふれる民間部門は、世界で最も競争力の順位を上げた。(ソース:Manilla Bulletin)
報告書では、特にインフラの課題や教育上の格差があることも明らかになった。
「制度と技術革新は、改善されたものの、どちらかというと現実より期待値に基づいて良い順位を与えられている可能性がある」という。
短期的には、競争力が上がった現実は、ビジネスの機会となりうることは明らかだ。中期的には、根本的な弱点に対処しなければ、最近の競争力のランクアップは下落してしまう可能性も報告書は指摘。
2010年以来、フィリピンは世界経済フォーラムの(WEF)の国際競争力指数で、85位から52位へと急上昇。33位も大幅に順位が上げたのは、フィリピンだけだった。
2014年も6.5%の経済成長率を維持
アセアン圏内では、フィリピンの競争力はベトナムを抜いた。シンガポール、マレーシア、タイ、インドネシア、に次いで第5位がフィリピン。
調査によると、競争力が上がった要因は、制度の改善、マクロ経済環境と技術革新、市場の効率性、金融市場の発展と技術の即応性の向上などだ。
2010年以来アキノ政権によって目標とされた改革は、間違いなく強力な指導力を発揮してきた。フィリピンは今、その改革の成果を手に入れている。
最近のフィリピンの経済成長は2013年は7.2%と、マクロ経済の強さによって支えられている。2014年は半年を過ぎたが、6.5%程度の経済成長を維持。
フィリピンの民間部門において、ビジネスの外注やその経営管理も非常にうまく行き、インドに次ぐ競争力となっている。
交通渋滞のインフラが課題
ただ、全体的に改善が必要な部分もある。目玉となる官民パートナーシップ(PPP)のプログラムの進捗や平成25年台風第30号被害からの復興予算の配分が多くの政府機関で遅れている。
報告書によると、競争力の強化にもかかわらず、政治腐敗は風土として残っており、議会を飛び超えた大統領権限への懸念を指摘。財政権限や司法の独立、恣意的な正義をめぐる議論は、特に影響が大きい問題だ。
競争力における課題は、フィリピンのインフラ事情。世界経済フォーラムのランキングでフィリピンは91位。指数としては、インフラの最低ランクで弱点だ。悪名高いマニラの交通渋滞は、輸送インフラを非効率に留めている。現在の政府もこれまでの政府と同様に必要な措置を取っていない。
2014/11/3
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