フィリピンの良さを知るなら「バン・バイク」に乗って遺跡めぐりを!
フィリピンでは、マニラ市の東部にある『イントラムロス』を『バン・バイク』という竹で作られた自転車に乗って巡るエコツアーが話題になっている。
イントラムロスは『マニラの原型』『マニラそのもの』
イントラムロスは16世紀にスペイン人の初代総督ロペス・デ・レガスピがフィリピン統治の本拠地として建設した要塞である。スペイン語で「壁に囲まれた街」という意味を指す通り、1606年に完成したイントラムロスは、フィリピンを植民地化したスペイン人にとって政治・軍事・宗教の中心地として機能していたことから、イントラムロスはマニラそのものであったと考えられている。
現在のイントラムロスは、周辺4.5km、面積64haと、完成した当時のままの大きさで残されている。イントラムロスの中でもサンティアゴ要塞・マニラ大聖堂・サンアグスチン教会は特に目を引く建造物である。
?竹製自転車はフィリピンで生まれるべくして生まれた
そんなイントラムロスを散歩感覚で巡るツアーに使われているのが『バン・バイク』だ。『バン・バイク』は2010年からマニラで作られ始めた竹製の自転車である。フレームなどの主要部品が竹でできているために、自転車の重量は約12kgと非常に軽い。日本で販売されているいわゆるママチャリの重量が20kg前後であり、クロスバイクと呼ばれるスポーツ用自転車の重量が12kg前後なので、いかに軽いか実感できるはずだ。さらに、使用している竹の特性である「しなりやすさ」によって衝撃も吸収されるための、乗り心地も良い。
なぜ、自転車の素材として竹が使われているのかというと、フィリピンには竹が豊富にあるためだそうだ。さらに、コツがつかめれば自転車を作る事は難しくないため、フィリピンの人の収入源にもなる。
現在、ガイド付きでイントラムロスを巡るエコツアーは1日2回(10時・15時)開催され、かかる時間は2時間半程だ。ガイドと一緒にイントラムロスを巡ることで隠れた歴史の秘話をその舞台を目にしながら聞くことができる。思い出にも残りやすく、現地の人や海外でフィリピンに興味を持っている人との会話のネタにもなりやすいだろう。
?まとめ
その土地の文化に触れるには、その国らしい自然・寺院・遺跡などに触れるのが良いと言われている。日本に住んでいても、海外からくる人を日本らしい所に案内しようと思うと、浅草寺や富士山が思い浮かぶ。フィリピンで育った竹を使った自転車に乗り、いにしえのフィリピンに触れることで、今まで気付かなかった新たなフィリピンの魅力にも気付きやすくなるだろう。
2014/11/10
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