大詰め!フィリピンでクリスマスが一大行事になる理由とは?
フィリピンではクリスマスに向けた準備が大詰めを迎えている。街角ではクリスマスツリーの飾り付けを入念に確認する職人が活躍しているほか、ビジネス街のマカティにあるアヤラ・トライアングル・ガーデンでは音と光によるイルミネーションショーが始まり、地元の人や観光客を楽しませている。
?フィリピンでは1年の半分がクリスマス?
最近の日本では10月末のハロウィンイベントが終わると街中も店のディスプレーもクリスマスで染められるが、フィリピンでは残暑まっただ中の9月からクリスマスのディスプレーが始まる。そして、クリスマスの盛り上がりは12月25日で終わるかと思いきや、年を跨いで1月いっぱいまで続く。1年の半分がクリスマス一色なのだから、フィリピンにとってクリスマスは一大行事だといっても過言ではない。
フィリピンはアジアの中でも珍しく、人口の9割以上がキリスト教徒である。その中でもカトリックとプロテスタントの比率は約8:1と、カトリック教徒の割合が多くなっている。とはいえ、フィリピン国内でここまでクリスマスが大切にされる背景には、海外出稼ぎ労働者の存在もありそうだ。
クリスマスは家族の絆を確かめる日
フィリピンではコールセンター業務等のビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)産業の発展により、全産業別就業者に占めるサービス産業就業者の割合が全体の52.8%(2014年4月現在)と、年々比重が増している。一方で、海外で頑張る労働者は約1046万人いるとされている。2014年7月にフィリピンの総人口が1億人を突破したので、全人口に占める海外労働者の割合は1割超だ。
この海外で頑張る労働者によるフィリピンへの送金は、フィリピン経済を支える重要な要素となっている。事実、海外で頑張る労働者による送金額はフィリピンの貿易赤字が相殺されるほどのインパクトがある。海外で頑張る労働者はフィリピン経済にはなくてはならない存在なのだ。
?まとめ
海外で家族のため・フィリピンのために働く人が休暇を使って帰国し、家族との絆を深めるきっかけ作りに、クリスマスは必要不可欠なイベントなのかもしれない。
今年は、フィリピンの家庭に混ざって楽しむという『フィリピン流のクリスマス』を過ごしてみてはいかがだろうか。
2014/11/22
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