フィリピン経済の新たな柱?マニラ湾沿いを中心にカジノ産業が好調
フィリピン初のカジノ付き統合型リゾート『ソレア・リゾート・アンド・カジノ』を運営するブルームベリー・リゾーツ社の収益が明らかになった。これによると、2014年1月~9月におけるブルームベリー・リゾーツ社の最終利益は33億ペソ(約86億円)となり、2013年同期に計上した8億6800万ペソの赤字から一転して大幅な黒字だった。
数値の中身を見てみると、2014年1月~9月におけるブルームベリー・リゾーツ社の収入は224億3900万ペソと、2013年同期に比べると127%増と大幅な伸びとなっている。収入のうち96%はカジノ事業によるもので、残りは小売りやホテルなどから収入を得ていることが分かる。
フィリピンにおけるカジノ産業の実情
実はこのところ、フィリピンのカジノ産業が好調だ。フィリピンにおけるカジノ産業の市場規模は2018年までに56億ドル(約5370億円)を超え、世界第2位のカジノ産業国・シンガポールを上回る勢いなのではないかと、スイス金融大手のクレディ・スイスが予測する程である。
フィリピンの強みは1億人を超えた人口
なぜ、クレディ・スイスはこのような予測をするのであろうか。その背景には2014年7月に1億人を超えたフィリピンの人口の存在がある。カジノが盛んな他国の人口を見てみるとマカオは約62万人(2014年6月末時点)、シンガポールは約547万人(2014年10月時点)、マレーシアは約3046万人(2014年10月時点)などと、フィリピンの人口と比較をすると大きく下回っている。
つまり、カジノが盛んな他国に比べて人口が多い分、カジノに興じるフィリピンの人が増える可能性もある他、労働人口の高まりにより所得が増え、カジノをはじめとした娯楽産業全体が拡大する可能性もあると言うことができるのだ。
フィリピンのカジノ産業は今後も拡大傾向
アロヨ前大統領時代から、フィリピンでは政府が中心となってマニラ湾沿いにカジノを含む大型娯楽施設を集積する計画を進めている。現在建設中のリゾートカジノ施設『シティ・オブ・ドリームス マニラ』は2015年の旧正月前にグランドオープンすることが明らかになっている。
この計画で狙っているのは観光振興や外貨獲得だ。フィリピン賭博公社(PAGCOR)はマニラ湾沿いの地域だけでも年間100万人の観光客が訪れ、4万人の雇用が生まれると予測している。マニラ湾沿いを中心に、フィリピンの景気はまだまだ右肩上がりを維持していきそうだ。
2014/11/25
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