フィリピン・マニラで話題の特殊な写真スタジオとは？
フィリピン・マニラの大型ショッピングモール「SM CITY MANILA」内にオープンした自分撮り専用スタジオ『Click Selfie（クリックセルフィー）』が、話題となっている。
スタジオはプロ仕様も完備
『Click Selfie（クリックセルフィー）』には異なる背景やテーマのスタジオが4つ設けられている。カメラはプロも使うというデジタル一眼レフカメラを使うことができ、小物類はもちろん、100着以上のコスチュームも自由に使うことができる。スタジオ代は、2人使用の場合、1時間580ペソ（約1508円）で、人数が増えるごとに料金が上がるというシステムである。時間内であれば撮り放題だ。
フィリピンの人は自分撮り好き？
このような自分撮り専用スタジオが話題となっている理由として、フィリピンの人たちが自分撮り好きであるという背景が考えられそうだ。
以前、タイム・マガジンのウェブサイトで興味深い調査結果が報じられたことがある。それは、写真共有サービス『Instagram（インスタグラム）』に投稿された写真のタグや位置情報をベースに、自分撮りをしている人々（セルフィー）が最も多く撮影されている都市がどこか調べたところ、第1位がマニラ首都圏マカティ市だったという調査結果だ。
対象となったセルフィーの人数は人口10万人あたり258人に相当したというのであるから、かなり高い割合だ。同じ調査で、9位にセブ市がランクインしていたことからも、フィリピンの人たちが世界トップクラスの「自分撮り好き」が実証されたといっても過言ではないだろう。
ちなみに、日本でセルフィーが多いだろうと想像できる東京の場合、人口10万人あたり2人の割合でしか自分撮りの投稿されておらず、100位圏内にも入っていなかった。日本人とは比較にならないほど、フィリピンにはセルフィーが多いのだ。
また、フィリピンにセルフィーが多いのは、スマートフォンやタブレット端末の普及も影響しているだろう。短い起動時間で高画質の写真を撮ることができ、『Instagram（インスタグラム）』や『Facebook（フェイスブック）』といったSNSにすぐ投稿できる。世界中からのリアクションも瞬時にわかる。セルフィーが喜びそうな環境も、フィリピンにはそろっているのだ。
マニラが自分撮りの聖地に？
『Click Selfie（クリックセルフィー）』では今後、コスチュームやスタジオの背景を更に充実させるそうだ。近い将来、『Click Selfie（クリックセルフィー）』のような自分撮り専用スタジオがマニラに増え、世界中のセルフィーにとってマニラが『自分撮りの聖地』となる日がやってくるのかもしれない。
2014/11/29
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