マニラのショッピングモールで営業時間を変更する理由とは?
フィリピン・マニラにある主要ショッピングモールである『SMシティノースEDSA』『SMメガモール』『SMモール オブ アジア』の3施設は、11月28日から2015年1月3日までの間、営業時間を午前11時から午後11時までに変更すると発表した。営業開始時間が1時間ほど後ろにずれ、営業終了時間が1時間から2時間延長された形となる。
理由はクリスマス
今回のようにマニラにある主要ショッピングモールで営業時間が変更された背景には、フィリピン国内の一大イベントであるクリスマスが関係しているようだ。
マニラでは主要幹線道路で必ず起こる渋滞が『日常の光景』となっている。1時間や2時間は車が平気で動かない事もあり、慣れない人はイライラするかもしれない。
1990年代に入って経済成長が進むとともに渋滞による経済損失が顕著に表れると、フィリピン国内はもちろん、日本から建設支援もあり道路交通の混雑は緩和傾向となっている。しかし、「フィリピンの人はクリスマスのために働いている」と言われるほど重要視するクリスマス時期ともなると、交通量を制限するにも限界がある。マニラ首都圏開発局(MMDA)はクリスマス時期の道路渋滞を見越して、ショッングモールの各運営会社に営業時間の調整を行うよう訴えていたのだ。
13ヶ月給与も影響
また、クリスマス時期に渋滞が起こる理由のひとつとして、『13ヶ月給与』というフィリピンならではの給与も関連しているだろう。『13ヶ月給与』とはフィリピンの労働法で定められている制度で、クリスマスの12月24日より前までに従業員に対して1ヶ月分の給与に相当するボーナスを別途支給しなければならないのだ。会社によって支給方法は異なるものの、多くの場合はフィリピン国内の一大イベントであるクリスマスを楽しむため、12月に支払われるのが一般的である。
『13ヶ月給与』を手にしたフィリピンの人たちが、クリスマスを楽しむために街に押し寄せるのだから、MMDAが道路渋滞を懸念するのも当然のことだ。
経済活性化にも期待
12月に入り、活気あるマニラ周辺は更に勢いを増している。消費が増せば雇用が生まれ、国力も上がる。2014年のクリスマスを境に、フィリピン経済は更に活性化しそうだ。
2014/12/02
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