セブ島進出20年、日本の常石造船が橋頭堡を築く
セブ島に進出した広島県福山市の造船会社、常石造船は、常石重工業セブ株式会社(THICI)を設立し、二十年間にわたるビジネスで橋頭堡を築き、世界有数の造船企業の一つとして認識されている。セブの西部地域における雇用創出だけでなく、より多くの経済活動をもたらす取り組みが認められている。
常石重工が14000人をセブ島で雇用
常石重工業セブ(株)は、日本に拠点をおく常石グループとアボイテス(Aboitiz)グループとの合弁会社である。設立以来、同社は関係会社からの下請けを含め、近隣には14000人の労働者を雇用している。
実際、常石重工のセブ島での雇用創出だけでも町の経済に関する波及効果は大きい。常石重工で一人の従業員を雇用することで、5人以上が常石の雇用の恩恵で経済的な波及効果を受けていると推定されている。
セブ島西海岸に位置するバランバン市の事業の常石重工業セブ(株)の20周年記念式典では、セブ島、フィリピン経済区庁(PEZA)リリア・デ・リマ局長は、フィリピンにおいて長年、操業してきた同社を賞賛。常石重工の20年間の操業に関して、外国投資は、国や自治体、フィリピン経済区庁、地域社会による強力な支援の下に成功している。
多額の投資、新たな雇用、輸出創出、技術移転の観点でフィリピンの経済活動への多大な貢献で常石重工はフィリピンで認められ、感謝されている。
今日では、常石重工の発展おかげで、フィリピンも世界の造船業界で認められるようになっている。
バランバンは今も観光客に人気のある地域の一つとして知られているが、現在では、工業団地以上にショッピングモールや退職した人々が暮らす村に銀行からの多額の投資がある。
とりわけ、常石重工セブ(株)は、今や世界最高の水準の技術者と認められ、世界に通用するフィリピンの熟練労働者、エンジニア、溶接工、配管工、を引きよせる要因となっている。
常石によるフィリピンで最初に竣工された船は、ファーストレディのアメリタ・ラモスにちなんで命名されたアメリタ号だ。1994年に建造し、創業以来、これまで20年間に約197隻のバルクキャリア船(ばら積み貨物船)を建造してきた。
常石重工セブでは毎年、20隻の建造を計画
常石重工セブ(株)の河野社長によると、フィリピンは造船業をさらに発展させる大きな可能性を秘めている。常石重工の経験と技術をフィリピンの成長に投資し、東南アジア諸国のための「造船所の母港」になることをめざしている。 同社は、外国や地元クライアントからの受注を見込んで、操業能力を拡大する計画だ。
常石重工業セブ(株)は、今年から2016年まで毎年、約20隻の造船受注を受け、2016年までに約60隻を造る計画がある。現時点での受注の80%が日本からのもので、残りはフィリピン、ヨーロッパ、中国、シンガポール、香港からのクライアントである。
2014/12/03
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