マニラ首都圏からフィリピン全土に広がった人気の飲み物
一時、日本でも流行した飲み物のひとつにタピオカ入りのアイスミルクティーがある。読んで字のごとく、キャッサバの根茎からつくられた、デンプン質の丸い球の中に黒い球が入ったかのようなタピオカを太いストローで吸うという、あの飲み物だ。
ブームのスタートはマニラ首都圏
マニラ首都圏でもタピオカ入りアイスミルクティーは人気だ。流行のきっかけを作ったのは、4年ほど前にフィリピンに進出してきた、タピオカ入りアイスミルクティー発祥の地である台湾資本の専門店の存在である。その後、フィリピンの企業も参入し、今ではマニラ首都圏はもちろん、世界から観光客が集まるセブやダバオなどフィリピン全土に、タピオカ入りアイスミルクティーの人気が広がっている。
味も価格も幅が拡大中
フィリピン全土に人気が広がったことで、味にもバリエーションが出てきている。中には、あずき味・蜂蜜味・ティラミス味・チーズケーキ味といったものもある。基本的に、タピオカ入りアイスミルクティーに甘みをつける目的があるのだろうが、味の想像がつくものからそうでないものまで、多種多様だ。
タピオカ入りアイスミルクティーの専門店が増えていることもあり、価格も様々だ。安いものでは1杯50ペソ(=約130円)というものもあるが、1杯100ペソ(=約260円)と割高なものもある。マニラ首都圏の日給が466ペソ(=約1211円)と言われていることを考えると、フィリピンの人にとってタピオカ入りアイスミルクティーはちょっとぜいたくをしたい時に飲む物の1つという存在だが、店舗はいつも女性客を中心ににぎわっている。
人気を後押ししたのはあの飲み物
タピオカ入りアイスミルクティーがここまでフィリピンの人に受け入れられたのは、マニラ首都圏でのカフェチェーン増加が関係しているようだ。富裕層を中心にカフェでコーヒーを飲む人が増える一方、コーヒーに苦手意識をもつ人がタピオカ入りアイスミルクティーに流れるようになり、4年ほどかけて値段の幅が広がって一般市民にも定着したのだろう。
今後、タピオカ入りアイスミルクティーは世界的にも『フィリピンを代表する飲み物』として認知されるところまでいくのだろうか。もしくは、他の飲み物にとって代わられるのだろうか。世界中の飲料企業が注目している。
2014/12/06
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