日本と似ている?違う?フィリピンの正月を知っておく
2014年も残すところ半月という時期に差し掛かっている。フィリピンといえば『クリスマスのために働く』と言う人もいるほど、クリスマスを重視している国であるが、正月のこともしっかり考えている国だ。
フィリピンの正月料理
日本における定番の正月料理といえばもち料理やおせち料理を思い浮かべる人が多いだろうが、フィリピンの正月料理といえば『スマン』や『ピコ』を思い浮かべる人が多い。
『スマン』も『ピコ』も、もち米を使った料理だが、日本のもち料理とは異なり、味付けは甘めだ。『スマン』とはココナッツミルクで炊いたもち米をバナナの皮で包んだもので、砂糖やココナッツジャムなどと一緒に食べる。また、『ピコ』とはゆでたもち米に砂糖やココナッツをまぶして食べるものである。
フィリピンの人が『スマン』や『ピコ』といったもち米を使った料理を食べるのは理由がある。もち米は手につくことから、『運がつく』と解釈されているのだ。
料理以外でも縁起を担ぐ
縁起を担いでいるのは『スマン』や『ピコ』といったもち米を使った料理だけではない。丸い飾りのついた服を身に付けたりや丸い果物飾ったりすることも縁起を担いでいることの1つだ。丸いものはお金や幸せの象徴とされており、身に付けたり飾ったりすることで『お金に困らない幸せがやってくる』と解釈されているのだ。
果物については、フィリピン国内でも12個(12か月を示す)飾る地域もあれば、13個飾る地域もある。困ったことに、マニラを中心に、12月30日と31日とでは丸い果物の価格が倍近く違うこともあるため、年末年始をフィリピンで迎える場合には、丸い果物の準備は早めにおこなったほうが良さそうだ。
最近の正月料理は変化している
ここまで、正月料理や正月ならではのことを見てきたが、フィリピンにおける近年の正月料理としては、ホットチョコレートや甘いスパゲッティなども出てくるそうだ。日本でもおせち料理を食べない家庭があるくらいだから、世代が変われば正月料理も変わるのだ。
フィリピンで寝不足の正月を迎えないために
ちなみに、正月のマニラ周辺は東京の正月と同じように静かで渋滞も少ないが、大みそかは爆竹が鳴り続け、タクシーを捕まえることができないくらい賑わっている。今年は台風の被害を受けて大みそかから新年にかけての爆竹を止めるという話も出ているが、年末年始をフィリピンで迎えるなら、賑やかな大みそかに備えて睡眠を十分とる必要がありそうだ。
2014/12/13
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