フィリピンのeラーニング革命の原動力は教師
フィリピンにおけるスマートフォン、コンピューターやタブレットの最近の増加は、Edmodo社やJacエンPOY社のようなIT教育企業の台頭のおかげだ。フィリピン全土の教室は、驚くほどの勢いでデジタル化されている。現在の教育革命の原動力は、実は、企業ではなく、教師なのだ。
オンライン教育で英語力を向上
フィリピンでクイッパー(Quipper)と呼ばれる学校は、全国20,000校以上で採択されているオンライン教育プラットフォームである。ケソン市に拠点を置く「新時代」高校はオンライン宿題サービスで知られているが、現在、3400人の学生に利用されている。
友人からオンライン学習校(クイッパー)について聞いた英語学校長ハイデー・フェレール氏がクイッパーを試みた第一号だった。最初は、教員も教室でデジタル・ツールの使用を躊躇していたが、オンライン学習企業からの支援を受け、滞りなく始めることができた。実際に、オンライン教育プラットフォームは非常に使いやすくできている。
子どもたちは、まさにデジタル時代の申し子なので、学習をゲームのように楽しんでいる。フェレール校長自身が、子どもたちの成果を見て、すぐに英語科の残りの教育にオンライン・プラットフォームを導入したのが、全国規模に広がった。
フィリピンの「新時代」高校のようにオンライン教育の可能性にかける多くの教師が、生徒や同僚教師の間にIT教育プラットフォームを広めた。他の人々がオンライン・プラットフォームを上手に使えるよう助けるために、熱意のある教師たちが時間をとって指導した。校長は子どもたちが自ら進んで、オンライン学習の時間をより多く費やすようになったのを見た後、学校全体をオンライン学習校(クイッパー校)に決定した。
オンライン教育導入キャンペーンが大成功
IT教育企業は教師たちの知的好奇心を大歓迎している。たとえば、オンライン教育校では、学業成績を向上させるために学生を熱心に指導すると教師が賞金を獲得できる受験競争の仕組みがある。
フィリピンでは、IT教育会社のキャンペーンは素晴らしいアイデアだと受け止められている。フィリピン人は競争を好むので、教師と学生の双方にとって大きなモチベーションとなっていると言う。オンライン教育校は生徒の試験成績を向上させることが確実なので、学力統一テストの準備のためにオンライン教育が使用されている。学校で誰もが積極的にオンライン教育を活用している。
教育現場でIT技術が導入されるかどうかは、教師の熱意にかかっている。
IT教育会社は、ただモノ(オンライン・ツール)を販売するだけではなく、教師たちに子どもたちの学力を向上する手段としてオンライン教育が、いかに効果的かを広める努力をしている。
ウェブで教える講師を支援し、ビデオで教育番組をつくり、オンライン・コミュニティを形成し、教師によって後押しされたeラーニングがフィリピンで教育革命を起こしている。
2014/12/17
フィリピン・マニラでハイクオリティな日本式リノベーションを。
Tokyo Grand Renovationは、あなたにふさわしいリノベーションをお届けします。