マニラで一番開店数が増えている日本食はなんとコレ!
日本人にとってソールフードのひとつとも言われているラーメン。マニラでは現在、日本のラーメン人気が過熱気味だ。
年間の開店数は1か月に2.5店舗ペース
マニラでは今年1年の間に日本のラーメン店が30店舗近くオープンした。東京の23区よりも少し広いマニラ地域にあって1か月に2.5店舗ペースで日本のラーメン店が増えている計算だ。例えば、東京23区で1か月に2.5店舗もシュラスコ店がオープンするだろうか。つまり、それほど、マニラは日本ラーメンの激戦区となりつつあるのだ。
ラーメンは高級品?
最近、マニラに店を構えたラーメン店の平均価格を調べてみると300ペソ(約780円)を超えている。日本人にしてみたらラーメンを食べる際の適正価格か、もしくは少し安く感じる人もいるかもしれない。
しかし、フィリピン経済の中心地とも言われるマニラ首都圏・マカティ市の最低賃金が1日あたり466ペソ(約1211円)ということを考慮すると、マニラの人にしてみたら日本のラーメンは毎日食べられない可能性がある。フィリピンでは日本食が全般的に高級品の領域に入っているが、ラーメンもその中の1つだと言えそうだ。
毎日食べられないからこその戦略
毎日食べられないからこそ、フィリピンの人にとって、数少ない来店時に味に違和感があれば二度と店にはいかないだろうし、サービスが悪ければ二度と店には行かない。激戦区であるだけに、マニラのラーメン店は繁盛店と閑古鳥が鳴く店との二極化が進みつつある。
繁盛店がとっている工夫も様々だ。例えば、フィリピン料理は甘辛い味が基本なだけに、辛さが苦手だというフィリピンの人が多い。そのため、スープの味などは日本で出す場合よりも少し甘めに調整している繁盛店もある。最近では、スープの色が真っ赤で辛い味を想像してしまうものの、実際に食べてみるとコラーゲンや脂のまろやかさで中和されて旨みが引き出されているラーメンが人気だという店もある。
地域に合わせた商品・サービスの変化が成功の秘訣
どんなに良い商品・良いサービスを日本からフィリピンに持ち込んでも、フィリピンの人の満足が得られなければ意味がない。少なくとも、今、マニラで成功しているラーメン店の多くは、フィリピンの人に寄り添ったラーメンを作り上げ、喜ばれている。日本人がフィリピンで成功するヒントが、マニラのラーメン店に隠れていそうだ。
2014/12/18
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