フィリピンで使えなくなる紙幣が存在するって知っている?
2015年が幕開けした。新年をフィリピン・マニラで過ごしている人は、2015年を迎える爆竹の音にビックリしたかもしれない。これもまた、マニラらしい光景だ。日本で迎える新年とは一味違った雰囲気であっただろう。また、これからマニラに向かう人もいるかもしれない。日本と比べると最高気温は15℃以上異なるので、体調には十分気を付けてほしい。
フィリピンで流通している紙幣デザイン
新年早々、マニラで観光やショッピングを楽しむ日本人も多いに違いないが、今持っている紙幣のデザインを気にしたことがあるだろうか。実は、フィリピンでは2010年に約25年ぶりに紙幣のデザインが変更されている。
デザインが最も大きく変わったのは500ペソ札だ。2009年8月に死去した故アキノ元大統領の肖像が紙幣の表に新たに登場し、夫の故ベニグノ元上院議員の横に配されている。また、夫である故ベニグノ元上院議員の肖像も満面の笑みに変わっている。紙幣の表側に描かれている肖像に大幅な変更があったのはこの500ペソ札のみであり、残りの5種類は従来通りであるが、よく見てみると20ペソのケソン第2代大統領・50ペソのオスメーニャ第3代大統領・100ペソのロハス第5代大統領・200ペソのマカパガル第9代大統領はいずれも、比較的若い時代の肖像が採用され、表情や顔の肉付きが変わっている。
旧紙幣が使えなくなる!
2015年の新年早々、紙幣の話をしているには理由がある。実はこのほど、フィリピンの中央銀行が、2015年1月1日より旧紙幣の回収を始めると発表したのだ。
現在、市場に出回っている旧紙幣はおよそ7億2千900万枚で総額は1千920億ペソ相当である。そして一番の問題は、旧紙幣は2017年1月1日から紙幣価値を失うことになった点だ。日本で例えるならば、新渡戸稲造が描かれている五千円札はもう使えない、ということになる。
旧紙幣から新紙幣に切り替えたいのであれば、2014年時点からATMで引き出す新紙幣にすればよいのにと考えてしまうが、現時点では頻繁にATMから旧紙幣が出てくる。また、へそくりが旧紙幣だというケースも多いだろう。
新年最初の作業は紙幣デザインチェック?
今すぐに大きな影響があるというわけではないが、新たな年を迎えた今、まずは手持ちの紙幣が旧紙幣なのか新紙幣なのか、確認してみるというのはいかがだろうか。
2014/01/03
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