マニラ首都圏の交通網整備計画、2駅を建設予定
フィリピンの経済発展に欠かせない労働者を運ぶ公共交通手段、高架鉄道やマニラ首都圏鉄道のアクセスを良くし、マニラ首都圏の交通渋滞を緩和することが急務となっている。
LRT1号線とMRT3号線、MRT3号線と7号線をつなぐ計画
ジョセフ・エミリオ・アバヤ運輸長官によると、高架鉄道ライト・レール・トランジット(LRT)の1号線、マニラ首都圏鉄道メトロ・レール・トランジット(MRT)3号線、7号線を結ぶ2駅の建設は、マニラ首都圏の人々を運ぶ大量輸送システムを接続する政府の計画では、現在の交通手段の行き詰まりを解決する妥当な策だと言われている。
このほどLRT 1号線開発の専売権所有者、ライト・レール・マニラ・コンソーシアム(LRMC)とMRT 7号線専売権所有者はMRT 3号線と7号線のための共通の駅を建設費を負担するユニバーサルLRT株式会社(ULC)の提案に合意した。
思い起こせば、政府は当初、ニューヨークのグランドセントラル駅のようにLRT 1号線とMRT 3号線を結ぶ共通の駅を建設する計画だった。2路線を結ぶ駅は、ケソン市のSMエドサモール北側の目の前に建設される予定だったが、アキノ政権はトリノマ・モールの前に場所を移すことを決めた。
SMプライム・ホールディングスは2009年の合意と高架鉄道局(LRTA)とのネーミングライツの支払いを破棄するために運輸通信省を訴えている。
SMプライム・ホールディングは、無期限に行き詰まっていた問題に最高裁判所から差し止め命令を確保することができた。
トリノマモールに接続駅、SMエドサモールにも接続駅を建設
計画にSMプライム・ホールディングが同意した場合、2つの駅が建設される予定だ。LRT 1号線とMRT3号線を接続する駅がトリノマ・モールの近くに、MRT 3号線とMRT7号線を接続する駅がSMエドサモール北側の近くに計画されている。
LRT 1号線がトリノマ・モールが終点となり、MRT 3号線はSMエドサモール北側が終点になる。
MRT 3号線と7号線を接続する2つめの駅はSMモールの正面の旧サイトになる予定だ。LRT 1号線に関しては、SMモールに行きたい人々の降車駅となる可能性が高いが、残りの路線はトリノマ・モールまで続く計画だ。
運輸通信省は、ホセ・デ・イエスの指導の下で、LRT(高架鉄道)-MRT(マニラ首都圏鉄道)を接続する駅を設計し、建設費として15億ペソ契約の調達計画を立てた。ところが、マー・ロハスがプロジェクトの見直しに着手した後、入札は無期限に延期された。ロハスのプロジェクトであった各路線の通勤者を屋根付き遊歩道で共通の駅へ誘導する「仮想」案は廃案になった。
運輸通信省が乗客の利便性と建設費用の節約を理由に、SMエドサモール北側の代わりに、トリノマ・モールに場所を移動することを決めたのは、アバヤ運輸長官の在任中だった。
マニラ首都圏は、東京のように電車や地下鉄路線網がまだまだ整備されていないため、単に車両数を増やすという車両補強では、通勤する人々の輸送量をさばき切れない。 そのため、車やバスやその他の車両の大渋滞と大気汚染が深刻な問題となっており、公共交通網の整備に政府は取り組んでいる。
ちなみに、MRT7号線は、日本の丸紅がフィリピン・マニラ首都圏都市鉄道建設を約800億円で受注し、全線開通は2016年6月頃を予定している。
2015/01/09
フィリピン・マニラでハイクオリティな日本式リノベーションを。
Tokyo Grand Renovationは、あなたにふさわしいリノベーションをお届けします。