農務省、アキノ大統領の任期終了前に米の生産コストを削減を約束
フィリピン人の主食は、日本人と同じように米食である。日本でも政府が決める米価が農家の生活に大きく影響を与えるように、フィリピンでも米価は農民にとって死活問題だ。日本で米問題が最大の政治課題であるように、フィリピンでも大統領再選にむけて、米問題は重要な課題だ。
農務省はベニグノS.アキノ大統領の任期が2016年に終了する前に、米の生産コストを下げることに合意した。
アキノ大統領による政権運営も今年は総仕上げの時期に入ったので、フィリピンの農家や漁師の人々の利益のために必要なサービスを提供し、政府が介入を続けると、農務省は声明を発表した。
2017年までに農村インフラ整備で米の競争力を強化
「これから2017年までの間に、政府は農村インフラを整備し、生産コストを下げ、競争力を高めるのに必要な様々な投資を行う」と、アルカラ農務長官はケソン市で開催された記者会見で語った。
アルカラ農務長官によると、農務省の政策の焦点は、より多くの米を生産するだけでなく、灌漑や収穫後の施設への投資を行い、農民に信用供与をし、米の生産費を下げることだ。
米の生産コストを削減するため、農務省は精米の機械化プログラムを実施し、農民組織がお互いにグループとなる方式で精米機を共用する。米のコストの85%は政府によって決められ、残りの15%は農民組織によって決まる。
同プログラムは2013年末までに1840万トンと、フィリピンで過去最高の米の収穫を達成したものであることを農務長官は強調した。
農務省は、米の収穫量を高め、高品質の種や肥料の提供やその他、作物管理を含む農民への援助をする計画だ。
フィリピン統計局の報告書は、フィリピンの農業は連続台風によってかなりの被害を受けたにもかかわらず、2014年の最初の9ヶ月間の取引量に関しては0.33%増で、価格にして9.55%増えた。
アルカラ農務長官は2014年に韓国を訪問した際、韓国政府はフィリピンの農家は、三年以内に米の生産を増加することができたことに感動したと言う。韓国では、政府のあらゆる介入を入れても米の生産量を増やすのに6年かかっていた。
フィリピンは、農業部門に関しては、韓国よりも優秀な結果を出している。
高品質な米の輸出が増加
フィリピンの農家は、黒米、赤米、及びドニャマリアとSLアグリテック(農業技術)によるジャポニカ米や、ビコルとミンダナオからの有機米など優れた品質の米を輸出し続けてきた。 近年、フィリピンでは、米の輸出量が増加している。
収穫後の精米過程での損失は農民の所得に影響を与え続けているので、農務省は対策として、全国の戦略拠点に米の加工センターを積極的に設立した。これにより、精米による損失は、65~68%まで回復した。
2015/01/19
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