フィリピン政府予算、貧困撲滅に最大限の努力
フィリピン政府の予算と管理(DBM)部門は、国家予算2606兆ペソの36.6パーセントを貧困を減らすため社会事業に充当すると発表した。
2015年の社会事業予算は9527億ペソで、2015 年の2606兆ペソの国家予算あらゆる部門別の予算割り当ての中で最大となっている。
フィリピンの光と影
先週、ローマ法王がフィリピンを訪問していたが、その間、通りで暮らしていた数百人の男女の子供たちがローマ法王の目に触れることのないよう収容施設に強制的に入れられ、コンクリートの床で寝て、バケツで用を足すことを強いられていたと報道されている。
フィリピンの子ども達は、年長者による暴力や虐待にさらされ、中には柱に鎖で繋がれた子供もいるなど、ローマ法王訪問の熱狂の影で子供たちの人権を無視し、過酷な環境に置かれていたことが問題となっている。
浮浪児たちは、ローマ法王の目につかないよう政府職員や警官によって駆り集められたという。
ある大人の収監者は、子供たちはローマ法王のパレードがある地域の路上や橋の下から連れて来られたと証言している。
日本人の感覚からすると仰天するような対策がフィリピンで取られ、犯罪者でもないのに、子ども達を鎖に繋いで鉄格子の檻に詰め込まれた写真が衝撃を与えている。
社会福祉と開発部門の予算は前年比29.8%増
政府の行政官フロレンシオ・アバド氏によると、行政が最も貧しい人々に救済の手を差しのべることができるように貧困撲滅の最前線の政府傘下のプログラムに充分な予算の支援を割り当てていると言う。
政府の社会福祉と開発(DSWD)部門の関連予算は1082億ペソで 、2014年度の予算より29.8%高くなっている。
社会福祉と開発部門の主要な予算には、623億ペソの生活保護費の予算も含まれている。
生活保護費は、430万世帯の貧困家庭に支給されている。
若者達の起業を促進する法案整備
議会では、貧困と戦う若者たちの間に起業を促進する法案が下院に提案された。
ボホル・ルネ ・L.リランパゴス 議員によって提案された第5169号法案では、若者の創業による貧困撲滅をめざし、若者のアイデアを、成功したビジネスに変える挑戦を促し、国の経済成長 を支えることができるよう必要な技能と価値を若者が身につけるため学校教育過程で起業と報酬について学ばせるものだ。
この法案が制定されると、中小企業よりも零細規模の会社が設立され、国内での雇用機会を増やし、起業家の生産性を上げる起爆剤となるだろう。
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