アキノ政権、フィリピン初の地下鉄プロジェクトを承認
フィリピンのアキノ政権は、マカティ-パサイ-タギッグ間の大量輸送循環システム(MTSL)プロジェクトを最近、内閣が承認し、フィリピンで初めて地下鉄網を整備する運びとなった。
総額3745億 ペソ(83億2000万ドル)の大量輸送循環システムは、これまでのアキノ政権で最も高額の官民のパートナーシップ・プロジェクト(PPP)と言える。
ボニファシオとマカティ、パサイ市のSMモールを接続する地下鉄
大量輸送循環システムは、資金調達、デザイン、建設、運行、維持管理を含むプロジェクトだ。
最近、急速に開発されているボニファシオ・グローバル・シティとマカティの商業中心地とパサイ市のアジア複合施設のSMモールを接続する12キロ地下鉄網となる計画だ。
内閣の投資調整委員会によると、 大量輸送循環システム・プロジェクトは乗客の流動性を高め、商品やサービスを速く便利に輸送しやすくし、首都圏マニラの車などの交通量をを減らす見通しだ。
さらに投資調整委員会は、175 億ペソ(37億9000万ドル)の南北鉄道プロジェクト(NSRP)の南ラインも承認。
これは、フィリピン国鉄(PNR)の運行権に従いマロロス、ブラカンからカランバ、ラグナを結ぶ新たな鉄道路線の建設となる計画だ。
89.7キロの半分は高架鉄道で半分は地下鉄路線となり、結局、既存の施設が取り換えられる見込みだ。
自動車検査システム(MVIS)プロジェクト
投資調整委員会は、陸運事務所(LTO)の管轄の193.3億ペソ (429.56ドル)の自動車検査システム(MVIS)プロジェクトも承認。
同プロジェクトは、より多くの自動車検査システムセンターを建設することで民間部門の経済を活性化させ、陸運事務所の情報技術システムとつなぐことをめざしている。
現在、自動車数の増加にもかかわらず国営で維持される自動車検査システムセンターは全国にたった5ヵ所しかない。
大量輸送循環システム、南北鉄道プロジェクト、および自動車検査システム・プロジェクトは、官民のパートナーシップ・センターと恊働しながら運輸通信省(DOTC)が主導する。
内閣の投資調整委員会で新たに承認された各プロジェクトは、月末前に予定されている全国経済開発局のトップ会議で、アキノ大統領に提示される見通しだ。
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