アセアン(東南アジア諸国連合)をつなぐRORO輸送プロジェクト
「アセアン・ローロー・プロジェクト」は、アセアン地域で主要な市場へのアクセスを容易にし、輸送コストを削減することを目標に東南アジア諸国を結ぶ幹線ネットワークを形成することを目的としている。
東南アジア諸国連合の加盟国は、アセアン・ハイウェイ・ネットワーク(AHN)が整備されると相互に利益を得るだろう。
海上輸送時間を短縮するローロー・プロジェクト
RORO船(旅客を乗せない貨物船)
ローロー(RORO)とは、アジア開発銀行(ADB)の定義では、積荷を搭載する際、クレーンを必要としない貨物を(車、バス、トラック、シャーシに取り付けられたコンテナ)で運ぶように設計された出荷のこと。簡単に、輸送車両をRORO船で搭載/揚陸できる。
アジア開発銀行のローロー定義によると、荷役労働・クレーンなどの搭載機器を必要としないので港で待ち時間を短縮し、海上輸送コストを減らし、サービス品質の改善をもたらすことができる。
ローロー・プロジェクトは、特に、新しい輸送技術ではない。
ヨーロッパで広く使用されており、東アジア(日本、韓国、中国)では21のローロー・リンクがある。
島国、日本の港湾では、RORO船は、普通にどこでも見かける風景だが、アセアン地域を結ぶRORO船や輸送幹線網の整備はこれから本格的に行われる。
日本の国際協力機構JICAが道路網の調査を担当
フィリピン運輸通信省では、全国のRORO輸送網の整備に力を注いでおり、日本の独立行政法人、国際協力機構JICAは、RORO輸送ルートを国の最重要プロジェクトとして推進することを提案してきた。
*詳細は下記リンク
http://www.ocdi.or.jp/pdf/75_kaigai01.pdf
フィリピンはアセアンにロールオン、ロールオフ(RO-RO=積込み/荷卸し)する複合一貫輸送の臨海道路プロジェクを楽しみにしていると、アキノ大統領は2013 アグリビジネス・クラスター会議 BIMB-EAGA(ブルネイ·インドネシア·マレーシア·フィリピンなどアセアンの成長地域)で強調した。
日本のJICAが資金を出している、インドネシアとフィリピンを結ぶルートを特定する調査によると、アセアン・ローロー・プロジェクトが実施にされた場合、重要な一里塚となる。
低輸送コストで東南アジア諸国にメリットがある輸送網
アキノ大統領は、輸送道路プロジェクトが整備されると、地域の食糧庫をめざし、農業ビジネスと農産物の輸出が強化でき、アセアンの成長地域(BIMP-EAGA)にとって、特に重要だと言う。
フィリピンとインドネシアの両国は、海上と陸上輸送ネットワーク・プロジェクトの協力関係を良くすることをめざしている。
アセアンの単一市場と生産拠点が完全に世界経済に統合され、競争力の高い地域へとアセアンの転換を求めた2007年のアセアン経済共同体(AEC)青写真に沿った計画だ。
最初のローロー輸送ルートは、ダバオやジェネラル・サントス市(フィリピン)~ビツン市(北部インドネシア)間で、インドネシアの選挙後に開始される予定だ。
輸送網プロジェクトが整備されると、アセアンへのアクセス面で、隣国への橋渡しとなる輸送距離を短縮し、フィリピンの経済的なチャンスが広がるとアキノ大統領は語った。
2015/03/02
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