2015年のフィリピンの金利は据え置き?
2015/02/24
本日のロイターの記事に、フィリピン中央銀行総裁のコメントが紹介されています。
テタンコ総裁は、昨年の引締め政策を進めることなく、今年は金利を変えないでも問題ないと言っています。
これは、今のインフレ傾向を容認するということです。
ということは、経済格差の著しいフィリピン国内で不満が高まり、いずれ金利引締めになるのだろうと考えるかもしれませんが、そうはいかないようです。
金利の引締めは、資本の流れを弱めます。資本の流れが弱まれば、経済は停滞してしまいます。そうなると、富裕層も貧困層もそろって貧しくなるということになり、国も満足な政策を打ち出せなくなります。
それに、一国の経済を見る時代は終わりました。国際的な視点がなければいけません。
日本もそうですが、世界の中央銀行が相次ぎ、金融緩和を打ち出しています。東南アジアでは、タイやインドネシアが政策金利を引き下げました。トレンドは、金融緩和なのです。
フィリピンの2014年の経済成長率は6.1%で、ASEANの中でも高い方ですが、台風やテロ、世界経済の緊張など、多くのマイナス要因があります。こうした中では、引締めより緩和の方も考えなくてはなりません。
経済格差は大きな問題ですが、成長の中での是正しか方法はないでしょう。
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