強いペソが輸出の増加を鈍化させる恐れ
2015/03/14
貿易産業相のグレゴリー・L・ドミンゴは「今年の国の輸出増加は、ユーロ、円及びドルに対してペソが強くなったため、鈍化するだろう」と言った。
「おそらく、輸出の成長に対し、何らかの影響が出るだろう。成長予測は、円とユーロの厳しい価値下落により、当初の予想より鈍化するだろう」ドミンゴは、マカティの「産業優勝者の集い」で言った。
「輸出成長は、今年10%と見込まれている。ペソは過去12ヶ月で20%も円に対し上昇しており、さらに、ユーロに対しては過去6ヶ月で35%も上昇している」と、ドミンゴは語った。
ペソはまた、USドルに対してはわずかに上昇した。金曜日は対ドルで、44.25ペソだった。
しかし、ドルもまた、ユーロや円に対し強くなっている。
円は対ドル76にまでなったものの、去年110から122にまで下がった。しかし、ユーロは対ドルで一番下落していて、6ヶ月前に133から135だったものが、現在では106になっている。
ペソが強くなったことで輸出品が高くなり、他の競合商品よりも競争力がなくなることになる。
これは、利幅の減少につながる。もし、原油安で対応できなければ、輸出業者は値段を上げなくてはならない」と、彼は付け加えた。
しかしながら、ドミンゴは燃料価格の急な下落がより生産費の安い商品を生み出し、結果的により競争力のある商品が開発されれるだろうと、希望を語った。
「他のASEANの通貨も対ドルで低下していないことも恩恵だ。万が一、他のASEAN通貨が対ドルで下落し、一方でペソだけ上昇すれば、ASEAN各国はフィリピンからの類似品を代替できるだろう」と、彼は言った。
「より着実な解決法は、外国為替市場のボラティリティ(価格変動性)から国の輸出を守るために、商品にさらに付加価値をつけることである」
ドミンゴは強いペソの脅威にもかかわらず、今年もフィリピンの経済は高い成長を見せると言った。
「輸出の面で、法王訪比の間の休日分をうめなくてはならない。しかし、今年はとても経済的には好調である」ドミンゴは一人当たりの国民所得が2500ドル以上であること、安定した給与とフィリピン人労働者の世界基準の技術に言及して語った。
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MANILA BULLETINの記事からの翻訳です。ペソが強くなれば、良いこともあれば悪いこともあるという当たり前の記事ですが、それでもフィリピンが経済的な実力をつけてきていることがわかると思います。これから、ペソは、日本円はどうなるのでしょうか。私は、まだまだペソに上昇の余地があるように思えます。
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