フィリピンの自動車販売台数と生産台数
2015/04/21
フィリピンの自動車販売が好調だということは何度もお伝えしていますが、問題点もあります。
フィリピン経済・金融・投資情報が、ASEANの2月の四輪車販売台数を報じています。それによれば、フィリピンの販売台数は22.6%増の2万663台だったそうです。一方で、生産台数は、3.7%減の7,010台です。
まず、一つ目の問題が、他のASEAN主要国と比べて自動車販売台数が少ないことです。インドネシアの4分の1、マレーシアの3分の1、タイの2分の1の水準になっています。
インドネシアのGDPは8890億ドル、マレーシアは3270億ドル、タイは3740億ドルであるのに対し、フィリピンのGDPは2850億ドル。GDPの差から見れば、当然と思うかもしれませんが、フィリピンの1世帯あたりの乗用車所有率は11.5%であり、ASEAN主要国の中で最低水準になっています。
この理由の一つに、やはり、経済格差が挙げられるでしょうし、また、トライシクルやジプニーが多いことも挙げられるかもしれません。
そして、もう一つの問題が、自動車の現地生産が伸びていないということです。
フィリピンの去年の自動車生産台数は約27万台で、タイの約188万台、インドネシアの約130万台、マレーシアの約60万台に比べて極端に少ないことが分かります。
原因として挙げられるのが、裾野産業が未成熟で部品調達が難しいことや貿易の自由化です。
自動車産業は、雇用において大きな役割を果たしますから、今後フィリピン政府としても力を入れていくことになりそうです。
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