アメリカとフィリピンの軍事協力が強まる
2015/04/23
最近のフィリピンに関する報道は、南シナ海における中国の人工島建設と、アメリカ・フィリピンの合同上陸訓練など、軍事面におけるものが飛躍的に増えています。
本日紹介するのは、日本経済新聞の記事です。アメリカの東南アジアにおける軍事協力の見直しを報じています。
アメリカはこれまでタイを東南アジアで重視してきましたが、それがフィリピンに軸足が移り始めているのではないか、そういう分析をしています。今年の合同軍事演習は、アメリカ軍6600人、フィリピン軍5000人が参加しました。両国とも去年の2倍以上の人員をかけて演習を行ったことになります。
それに対し、アメリカはタイとの合同演習の人員を2割削減し、4000人にしました。これには去年の軍におけるクーデターが関係しています。タイ軍によるクーデターによって、タイとアメリカの関係は冷え込んでしまいました。
タイとアメリカが疎遠になったことで、南沙諸島の領有権を争うフィリピンとアメリカが急接近したというわけです。
この話題は直接的には経済に関係はありませんが、政治的軍事的関係は、経済に影響を及ぼします。このタイにしても、中国との経済関係が親密になったこと、さらに、ロシアとタイが経済協力で一致し、来年までに貿易額を2倍にすると発表しました。
経済と政治は強く関係しています。もちろん、領土問題で対立している中国・フィリピンも、アジアインフラ投資銀行(AIIB)では協力するわけですし、政治が全てということではありません。これから平和的に和解が進めば良いですね。
今後に注目です。
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