IMFの2015年フィリピン経済予測のレビュー
2015/06/01
国際通貨基金(IMF)は、第1四半期に予想以上に弱かった経済実績の影響を考慮するため、今年のフィリピンの成長予測をレビュー(再考)する。
フィリピンの第1四半期のGDP成長率は5.2%で、2011年以来最も遅くなった。IMFの予測である7.3%、民間のアナリストによる6~6.8%の成長予測を下回る結果だ。
「第1四半期の否定的サプライズと将来への影響は、次回の世界経済見通し(WEO)までに、2015年6.7%の成長という我々の予測が再考しなければならないことを意味する」とIMF代表のシャナカ・ジャヤナース・ペイリスは、レポーター宛にメールを書いている。
WEOは、IMFが世界の主要機関や多くの国々の経済成長を調査、予測するものであり、4月と9月(10月)に出される。
「第1四半期のGDPは、農業生産や輸出、公的な支出が弱かったなど、一時的な要因によるものだ」とペイリスは語った。
しかしながら、残り半年で経済を浮揚させるポジティブな要因はあるとし、さらに下がる要因としてはエルニーニョ現象の影響など、特定のものに限られていると注意を促した。
ペイリスは、IMFは世界経済の回復とともに輸出が回復し、予算管理省や大統領命令46(各政府機関にファンドの有効活用を促すもの)によって、公的な支出が拡大することを期待していると語った。
「農産物へのエルニーニョの影響は続くだろうが、農業のしめる割合は小さく、GDPの数値以上にインフレを感じられるだろう」とペイリスは結論づけた。
フィリピン政府は、第1四半期のGDP成長率の急落にもかかわらず、2015年の7~8%の成長予測を変えてはいない。社会経済計画科学の長官アーセニオ・バリサカンは、次の四半期のビジネスと消費の改善を予想している。
多くの民間アナリストは、第1四半期の否定的なサプライズにもかかわらず、予測をくずしていない。2016年の選挙関連の支出で建て直しを注目しているからだ。
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The Manila
Timesの記事の翻訳です。
GDP成長が芳しくなく、数値修正がなされるということの報道です。農業分野への影響は貧困層に多大な影響を及ぼしかねないので、政府はこれからも対応を迫られるでしょう。インフレは良いですが、健全な成長をしてもらいたいものです。
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