フィリピンの7月のインフレ率は0.8%
2015/08/06
原油や電気価格低下の影響を受け、フィリピン中央銀行(BSP)総裁のアマンド・M・テタンゴ・ジュニアは、数ヶ月間はインフレターゲットを下回ると予測した。
政府は昨日、7月のインフレ率を0.8%と発表した。これにより、当会計年度におけるインフレ率は1.9%になり、2~4%の目標をわずかに下回った。しかしながら、先月の消費者物価指数は、BSPが予想した0.5~1.3%の範囲内に収まった。
「我々は、何ヶ月かは目標を下回ると見込んでいる」とテタンゴはインフレ率の発表後にすぐコメントを出した。「しかし、年間平均では目標内に収まる自信がある」
「資金流動性は十分で、貸出額も順調に伸びている」とテタンゴは付け加えた。「我々は、金融市場にボラティリティを与え、インフレ予測に影響を及ぼす外的な要因を中心に、経済発展を中注視している」とテタンゴは言った。
BSPの金融委員会では、8月13日に月例の政策審議が行われる予定だ。「来週のミーティングで、政策を調整する必要かあるかどうか検討するつもりだ」とテタンゴは言った。
フィリピンのインフレーションの反応として、スタンダードチャータードバンクのアナリスト、ジェフ・Ngは、7月のインフレ率は予想を下回ったが、中央銀行の関係者が台風の影響による野菜や肉、とうもろこしの値段上昇があることも強調していると言った。米の値段はここ数ヶ月は落ちていたが、過去数年の食料のインフレーションの主原因であることにも言及した。
「我々は、野菜、肉、とうもろこしを中心に、食物の値段上昇に注意している。しかしながら、米の値段上昇が緩やかなので、総合インフレ率も低くなる可能性がある」とNgは語った。彼は今年の第4四半期までには、徐々にインフレも上がってくる可能性があることを付け加えた。「一方で、8月、9月は7月程度のインフレ率になるだろう」
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MANILA
BULLETINの記事の翻訳です。
マニラタイムズもフィルスターも、経済面ではインフレ率について報じています。
インフレは経済成長にはつきものですが、物価上昇は貧困層にも多大な影響を与えます。所得にかかわらず、多くのフィリピン人がインフレに注目しているのでしょう。
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