APECには新たな成長力が必要
2015/11/17
アジア太平洋地域は、今期初めの予定より経済成長が遅れており、新たな成長力が必要だと、政府関係者は昨日伝えた。
「今まで成長の原動力となってきたものは、現在、力が落ちてきている。輸出手動の成長は、もはや経済繁栄に十分ではない」と、ドリス・ホーAPECビジネス諮問委員会(ABAC)議長は話した。
「当地域の主要な経済は、現在形が変わってきており、国内需要によるものだ」と、彼女は言った。
昨日、ABACは、明日マニラで開かれる予定のAPEC首脳会議に先立つ会議でそのように結論付けた。ホーによって読まれたこの声明は、成長をより確かなものにするための賛同を得たものだ。
APECは21の国と地域で今期のGDP成長予想率を下回った。今期は、経済成長率が3.1%に減速し、5月の予想の3.2%を下回った。
2016年は、3.4%の経済成長が見込まれているが、もともとの予想の3.8%を下回る形になっている。GDPとは、創られ全製品とサービスの総計である。
「我々は、今期、穏やかな成長を続けている。しかし、来期はリカバリーが必要だ」と、APECの政治サポート秘書デニス・ヒューがブリーフィングで語った。
「民間支出が、当地域の主要な原動力になることには変わりない。それに、低金利が経済成長へ拍車をかけるだろう」と彼は言った。
さらに、最近の原油価格の低下は、可処分所得を増加させていると付け加えた。
声明において、ホーは、当地域の97%を占める小規模、零細企業(MSMEs)のサポートをすることで、国内需要が強くなると強調した。
MSMEの生産力を強め、ファイナンスへのアクセスを容易にすることは、イノベーションや、付加価値の創造、競争力を増すためのキーとなると、彼女は言った。
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philstarの記事の抄訳です。
今までは下請けの仕事が中心だった地域がどのような産業を築いていくか、それには、中小零細の支援が欠かせないとホー議長は話しています。
たしかに、中小零細企業が97%を占めているわけで、そこを蔑ろにしては経済格差の増大に拍車をかけてしまうことになります。その中で、技術力のある会社が成長していくことを期待するしかないでしょう。
フィリピンはまだまだ若い国で、成長力が大いにありますが、それでも、先進国と同じような悩みに直面しています。どうやって有望な企業を見つけて支援していくか、今後に注目です。
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