フィリピンで小口融資が増加中
2015/12/05
銀行はマイクロファイナンス融資に割り当てる資金が増えたと、フィリピン中央銀行の総裁が発表した。2015年の前半期、これにより、小規模融資の利用者が増えた。
※マイクロファイナンスとは、貧困層向けに小口融資や貯蓄などの金融サービスを提供することを指します。
今週火曜日に開かれた、2015年のシティマイクロファイナンスアワーズ(CMA)のスピーチで、フィリピン中央銀行(BSP)総裁のアマンド・テタンゴ・ジュニアは、2015年6月において、173の銀行でマイクロファイナンスが行われていることを報告した。
これらの銀行は、104億ペソをマイクロファイナンスに当てており、127万人に貸し出したが、これは去年の91億ペソより、14.3%高い数字である。
「マイクロファイナンスの資金も借り手も、両方増加していることがはっきり分かる」とテタンゴは、小規模起業家を称えるイベントで語った。
※小規模起業家とは、マイクロファイナンスを利用して、起業した人を指します。
中央銀行は、マイクロファイナンス融資を、貧困層、低所得者層の収入や生活レベルを上げるために貸し出すもので、市場金利、あるいは、その金利より低く、抵当も必要ない現金として定義している。
受取人は、農家、漁師、中規模の起業家も含まれる。
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The Manila Timesの記事の抄訳です。
所得の格差が大きな問題になっているフィリピンにこそ、小口融資が求められています。
マイクロファイナンスは、ノーベル平和賞を受賞したムハンマド=ユヌスのグラミン銀行が起源と言われています。ノーベル賞を受賞するほどに、マイクロファイナンス(クレジット)が評価されたわけですが、近年では「貧困を脱出できるほど、マイクロファイナンスには力はない」という研究結果もあります。
それでも、金融サービスを受けて成功している事例もあるわけで、貧困層を救い出すための方法の1つとして定着しています。
このイベントは、小規模起業家を称えるためのものですが、他の人々を励ます意味があるのでしょう。
今後も、フィリピンの格差是正の政策には注目です。
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