KIYOSA Japanese Total Beauty 2F
区分 | 店舗 |
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エリア | ボニファシオ・グローバルシティ |
美しさに機能性を持ち合わせたサロンへ
ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)のF1 Hotel Manilaへ店舗を構えるネイルサロン、KIYOSA Japanese Total
Beautyさま。
事業拡大に伴い、オフィスとして使用していた2階部分をサロンルームへリノベーションしました。〔KIYOSA Japanese Total Beauty
Webサイト〕
お客様が特別なひと時を過ごせる空間
「すべての女性をもっと輝かせる」をコンセプトに掲げるKIYOSA
Salon。
リノベーションプランの作成にあたり、「お客様が特別なひと時を過ごせる空間」をつくりたいというご要望を頂きました。サロンに通うお客様は、サロンの強みでもある“日本の高い技術力”に共感した、美容に熱心な女性達です。ロケーションはマニラ屈指の高級住宅街である、BGCのF1
Hotel
Manila内ということもあって、利用者の半数がタギックやマカティ市内に住む富裕層でもあります。
今回のリノベーションは、メイン・ターゲットとなる「美に関心のある富裕層の女性」たちにふさわしい品のある空間で、特別なひと時を過ごしていただくことをテーマとしています。特別なひと時を過ごしていただくには、心身ともにリラックスできる空間作りが必要です。いくら好まれるデザインでも、スタッフがせわしなく動き回り、雑多な環境であっては気持ちが休まりません。移動しやすい動線や、使いやすい設備の配置など、サロンとしての機能を考え、居心地いい空間を作っていきました。
空間を彩る、デザインクロスとフロアタイル
部屋に入った瞬間、まず目に飛び込むのは華やかな「デザインクロス」。フィリピン住宅で一般的に施工される塗装仕上げでは、花柄や絵柄を表現することは難しいです。しかし、デザインクロスであれば豊富な種類のデザインから、その空間に合った一枚で自由に彩ることができます。今回使用したクロスは、美しく気品あるフィリピン女性をイメージした二枚。どちらも清潔感のあるホワイトを基調としており、質感を楽しめる高級感のあるクロスと、シンプルな空間のアクセントとなる花柄クロスを使い分けています。
そして、床材に使用したのは「フロアタイル」。特殊加工された表面は耐久性があり、歩行が多い店舗でも問題ありません。その上、デザインクロスと同じくデザイン性に富んでおり、石目や木目、レンガやモルタルなど、本物と見間違えるほどリアルにデザインされたタイルが豊富にあります。今回使用したのは、細部まで目を凝らすと、ローズマリーのデザインに気が付く品のあるタイル。ホワイトの壁紙と調和する、女性らしい色味を選んでいます。来店されたお客様に「特別感」を与える、ラグジュアリーな空間となりました。
デザインと同居させた機能性
ベッドスペースは周囲より一段高いフロアになっています。実は、フロア中央からエアコン配管が頭を出していましたが、床を這わせてしまうと雑多な印象を与えてしまうため、床下へ配管を隠しているのです。ですが、そのためだけに段差を作ったわけではなく、段差には開放感を損なわずに自然と空間を区切る機能があります。
また、ネイルチェアーの背面には飾り棚を設け、必要道具を手元に置くなど、スタッフのタイミングで利用できることを想定しています。エアコン配管と同様に、棚の内部空間を利用して電線を通しているため、スタッフの手元には、作業に不自由ない数のコンセントを確保できています。
必要となるものを適切な位置し、スタッフを極力移動させない動線となりました。1つのモノに2つ以上の意味合いを持たせることは、空間の有効利用につながります。デザインを重視しつつも、キチンと整理された空間をつくるために、目につかない内側へ工夫を凝らしました。