クリスマス商戦: おもちゃ売上はフィリピンで毎年15~20%増加
フィリピンのクリスマス商戦で、おもちゃは子ども達の心を捕えて離さないが、電子ゲーム・電子機器のブームにより、伝統的なおもちゃ売上は打撃を受けている。
おもちゃや子供服やアクセサリーのフィリピン最大の販売代理店、リッチプライム・グローバル社のおもちゃ売上も、電子ゲーム・電子機器のブームの煽りを受け、伸び率が鈍化している。
おもちゃ市場の売上を脅かす電子ゲーム・電子機器
リッチプライム社の最高経営責任者(CEO)マーナ・T・ヤオ氏によると、同社のリッチウェル貿易の営業部門の売上高の伸びは3年前の20~25%から、毎年15~20%にまで鈍化している。
電子ゲームのブームにもかかわらず、クリスマスなどでは伝統的なおもちゃの需要はフィリピンでは、まだまだ見込める。
伝統的なおもちゃの需要は新商品を導入し続けなければ、親や子供たちは伝統的なおもちゃに見向きもしなくなる。また、多くの子ども達が電子ゲームで遊ぶので、仲間外れにならないよう友達のおもちゃ(電子ゲーム)に合わせてしまうといった要因もある。
電子ゲームで遊ぶと、子どもの目や心はゲームに依存するようになるが、昔ながらのおもちゃは、創造力を育む。電子ゲームに夢中になると、子ども達は考えなくなるので、親が良いおもちゃや知育玩具を与える必要がある。
フィリピンのほとんどの家庭は、安価な電子ゲームを買いたがるため、伝統的な子どものおもちゃの売上が落ちている。
バービー人形は、フィリピンの女の子に大人気!
リッチプライム社は、依然として二ケタで成長しているので、電子ゲームによって売上が落ちたとしても、さらに成長する可能性があり、おもちゃ市場の見通しは明るい。
実際に、同社は一ケタ成長の他の国よりも好調だ。
フィリピンのおもちゃ市場は、東南アジア地域での最大の売上高となっている。
特に、バービー人形に関しては、東南アジアで最も売れている。
同社のおもちゃの最大のブランドであるバービー人形は、総売上高の20%を占めている。
リッチプライム社では、売上を伸ばすため製品ラインを毎年、拡大し、売上高の10%を新しいおもちゃの導入に当てている。
リッチプライム社は現在、靴や子供服の4系統のブランド(オリー、ビッグ&スモール、オレンジジュース、スピン)に合計40ブランドの商品を販売している。
アセアン統合で、おもちゃ輸出も本格化
リッチプライム社のブランドは、2015年の東南アジア諸国連合(ASEAN)経済統合に向け、他のアセアン諸国に輸出の準備をしている。
現在、オリー(靴)はタイに輸出しているが、今後は、ビッグ&スモール(衣類)やスピン(男児のための服)をインドネシア、シンガポール、タイへ輸出する予定だ。
同社は米国マテル社の新ブランド、ブラスターやブームなどの販売を予定している。また、男児向けに、レゴの人気を上回る韓国ブランド「変身自動車トボット」や日本のバンダイから仮面ライダーや「きかんしゃトーマス」も導入する計画だ。
ちなみに、同社の今年最大のヒットはニンジャタートル(亀の忍者)のアイス・クリーム・メーカーだ。
*ニンジャタートルは、アメリカのテレビでヒットしている漫画のキャラクタ―
2014/12/15
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