フィリピンと中国の対話は貿易や観光業に利益をもたらす

2016/07/15

1. フィリピン不動産・金融・経済情報

「フィリピンに好意的な司法判決が出た今となっては、ドゥテルテ政権が進めている中国との二国間対話は、関係がこじれたことによる、貿易、投資、観光面での莫大な損失を取り戻すことになり、有益なものになるだろう。」

多くの方が知っている通り、フィリピンは中国との間で領土問題があります。南沙諸島（スプラトリー諸島）の領有権を中国が主張しており、フィリピンやベトナムが反発しています。

今年7月12日、オランダのハーグの仲裁裁判所は、「中国が近年行った大規模な埋め立ては地域の安定に反する」ものと指摘し、フィリピンの主張を全面的に認める判決を下しました。

日本、アメリカ、フィリピン、ベトナムは、この判決の支持しましたが、中国は「中国人は南シナ海で２０００年以上の活動の歴史がある」として、猛反発をしています。（当然、受け入れることはないわけです）

マニラタイムズでは、2国間対話でフィリピンが大きな利益を得ることはできると期待しています。アキノ大統領は、中国への態度が明確でしたが、ドゥテルテ大統領は中国に寛大な態度で臨むことが予想されています。しかし、中国が仲裁裁判所の判決を受け入れる可能性はありませんので、領土問題はこれからも尾を引きそうです。